「図書館戦争」見たよ


舞台は2019年。公序良俗を乱し、人権を侵害する表現を取り締まるための検閲が法律によって認められている近未来の日本。不当な検閲から“本”を守るため、時に武力行使さえ許された自衛組織「図書隊」の隊員たちによる命を賭けた戦いと、図書隊員の鬼教官・堂上篤(岡田准一)と新米女性隊員・笠原郁(榮倉奈々)の恋愛模様が描かれる――。有川浩による大人気小説の実写映画化。

『図書館戦争』作品情報 | cinemacafe.net


TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。


前に何度も書いたことがありますが、わたしは大学生の時に大学の図書館でアルバイトをしていました。
図書館でアルバイトをしていたというと「図書館のアルバイトって何するの?」とよく聞かれるのですが、窓口業務と返本された本を開架/閉架に戻す作業がメインです。平日は閉館作業もしますし土曜日は開館準備や閉館作業もしたりと、簡単な作業はおおよそ全部が対象でした。

開館準備というのは、前日の閉館後に返された本を集めて開架に戻したり新聞を当日のモノに差し替えたりといった準備のことでして、30分ほどでそれらの準備を終えてやっと図書館を開けることができます。

そして閉館作業というのは全フロアを見て回って誰もいないことを確認してから消灯して施錠する作業です。まだ帰りたくないとごねる人を説得するのはめんどくさかったですし、消灯後の図書館というのはやたら薄気味悪くてちょっと怖かったです。あと閉架もぜんぶ人がいないことを確認しなければならなかったのですが、あのほの暗くて独特の臭いがする場所をぜんぶみてまわるのは正直あまり楽しいモノではありませんでした。

大抵の仕事は交代交代で作業していましたが、閉館作業の閉架確認だけは交代でもやりたくなかったのでもうひとりのアルバイトの人とじゃんけんをしてどちらがやるのか決めていました。じゃんけんで勝った方が開架を見て回り、負けた方が閉架を見て回りました。


ちなみにアルバイトはいつも2人1組で仕事をしていたのですが、わたしはしずかちゃんという同い年の女の子とペアで仕事をしていました。しずかちゃんは同い年でしたがわたしよりも一年先にアルバイトを始めていた先輩でしたので、仕事で分からないことはいつも彼女に聞いていました。忘れっぽくて同じようなことを何度も聞く私にも嫌な顔をせず教えてくれるとてもいい子でしたし、やたらかわいかったので惚れそうになったことも。しずかちゃん、元気にしてるかな...。


さて。

図書館のアルバイトはぜんぶで4人いまして、内訳は平日担当が2人と土曜日担当が2人でした。

平日担当は17時から19時半まで窓口業務+返本をして最後に閉館作業をする人たちでして、土曜日担当は朝8時から開館準備をして9時に開館して17時に閉館する人たちです。わたしとしずかちゃんは土曜日担当でして、平日担当はひとつ年下の男2人でした。入る曜日が違うと会うこともありませんので平日担当の2人とは半年くらいまったく接触がなくて顔もよく知らなかったのですが、平日担当のどちらかが期末試験やゼミの予定が入ったとかでアルバイトに入れない日が増えてくると、わたしとしずかちゃんも平日のアルバイトとして顔を出すことが増えてきて気付いたら4人はわりと仲良くなっていました。

そのうち、平日担当の熊ちゃん*1とはやたらと気が合い、気付いたら何かといっしょにいる時間が増えていました。仙台にいっしょにパソコンを買いに行ったり、図書館5階にある博物館で働いていた学芸員の女性(当時25歳くらい)に熊ちゃんが惚れたんだけど結局その方はほどなく結婚してしまって死にそうな顔で落ち込む熊ちゃんをなぐさめたりしたこともいまとなってはよい思い出です。

さらに熊ちゃんとは大学卒業後もそれとなく付き合いは続いていて、彼の結婚式ではわたしが友人代表として挨拶をするほどの仲だったりします。



あれ?なんでこんなこと書いてるんだっけ?と思ったら、図書館を舞台にした映画を観てきたからでした。すっかり忘れてた...。

図書館のアルバイトは本当にいろいろと思い出があってもっとアルバイトのことを書きたいのですが、とりあえずそれはまた別の機会にするとして本作品の感想を書いておくと、ストーリーとか世界観はぜんぜん受け付けませんでしたが、栗山千明榮倉奈々両名がとてもかわいらしくてよろしかったですし、さすが岡田くん!と言いたくなるような迫力あるアクションシーンもたいへんおもしろかったのでじゅうぶん満足しました。


公式サイトはこちら

*1:名字に熊の字が入っているので熊ちゃんと呼んでました