「大洗にも星はふるなり」見たよ


憧れのマドンナ・江里子から届いた手紙によって、真冬の海の家に集まったカンチガイ男、サメオタク…ら、それぞれ難癖を持った6人の男たち。そして、“江里子の本命はこの中にいる!”という勝手な想像から、熾烈な自己アピール合戦が勃発! そこへ一人の厳格な弁護士が現れる。このくだらない争いを解決に導くかと思いきや、突然参戦する始末。果たして、このどうしようもない争いの果てに待ち受ける結末とは? 一通の手紙が巻き起こす、愛しのマドンナ争奪戦をめぐる暴走を描いたラブコメディ。堂本剛主演のTVドラマ「33分探偵」の福田雄一監督作。

『大洗にも星はふるなり』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。


冬の大洗の海岸を舞台に繰り広げられるコメディ映画ですが、期待どおりとてもおもしろい作品でした。
舞台劇が元になっている作品だそうですが、場面がまったく変わらないところや味わいある台詞回しにすごく舞台劇っぽさが残っていました。
密室劇と言ってもよいほど場面が変わらないところや、馬鹿ばかしくさに思わずクスクス笑ってしまうようなくだらない展開は一昨年に見た「キサラギ」をほうふつとさせます。その突き抜けたくだらなさがすごくよくて細かいことは気にせずに笑って楽しめる作品でした。
すごくよかったです!!


男が何人も集まって好きな女の子の話題で盛り上がる様子というのは、まるで修学旅行の夜の出来事のようで眺めているだけでとても楽しい気分になります。誰もがそのかわいさにほれ込んでしまい、目が合ったことだけで勘違いしてしまうくらいかわいい女の子(江里子)を男ウケ抜群の戸田恵梨香が演じたことで、妙にリアリティが生まれるというか男性陣への共感度が一気に上がってしまいます。わたしもかわいい子には弱いので、この5人の気持ちはチョーわかります。


そんなおばかな男性陣の江里子との思い出エピソードとその勘違いっぷりを暴くシーンはどれもおもしろくて笑ってしまったのですが、個人的にはもう一人のバイト仲間であるヨシミがいかに不細工だったのおかということで盛り上がっている時の誰もが言い過ぎなのに歯止めが利かなくなってしまった空気の方がすごく好きでこのシーンだけでももう一度観たいと感じるほど気に入ってしまいました。
東京ドーム4個分の不細工だとか、ほめる場所のないくらいのブスだとか、みなが口々に散々揶揄する様子のひどさにも笑ってしまったのですが、それ以上に実はそんな不細工なヨシミと付き合っているネコタがその悪口を聞いてとても微妙な表情をするシーンの愉快さは何と表現していいのかわからないほど図抜けていました。


ひとつ観ていて気になったことがあったのですが、どうも音と映像が少しずれていたような気がしたのです。
周りの反応を見る限りでは誰もそんなふうに感じている様子もなかったのでわたしの勘違いのような気もするのですが、一度感じてしまった違和感はなかなかぬぐいきれず、終始気になってしまいました。


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