アイス・エイジ

それは、2万年前の地球。氷河期が到来し、動物たちが南下し始めた頃の物語。仲間から置いてきぼりになったナマケモノのシドと、ひとり北へ向かうヘソ曲がりのマンモスマニー、そしてどこか怪しげなサーベルタイガーのディエゴの3匹は、迷子になった人間の赤ちゃんを発見、ファミリーに届ける旅へと出発するが……!

http://www.amazon.co.jp/dp/B0014B89ZC/

7月に3D映画としてこの作品の3が公開されるらしいので、まずは1から観ておこうと思い立ってDVDを借りてきました。
本作は、拾った人間の赤ちゃんを親元に届けるために旅をする3匹の動物の物語なのですが、この3匹の性格の割り振りというか構成がとても絶妙でとてもおもしろかったです。


自分以外の動物とは関わりたくないと言っているくせに他者に頼られることに喜びを感じているマンモスのマニー。
そしてそのマニーに力ではかなわないと分かっているために自分たちの巣におびき寄せて寝首をかいてやろうと画策する腹黒いサーベルタイガーのディエゴ。
そして力も頭もないけれど優しいなまけもののシド。


このうちの2匹だけでは決して仲良くなれないであろうメンバーが、3匹そろってひとつの目的をもつことで全員の利害や人間(動物?)関係がうまくすりあわされていく様子はとてもすっきりとして気持ちよかった。特にディエゴなんて最初に出てきたときには仲間になるなんてまったく思わないほどのキャラクターだったのに、いつの間にやらわたしの中では絶対にはずせない必要なメンバーにまで昇格されていて、それに気付いたときには思わず苦笑いしてしまいました。この感情移入のさせ方はとてもうまいと思います。


そして映像もまたすばらしくよく、動物たちの動きが非常におもしろくて思わず目を見張ってしまう映像の連続にはとても感動してしまいました。具体的なシーンで言うと、例えば氷の洞窟を進むシーンでは、氷で出来たトンネルの中をすべり落ちていくというシークエンスがあるのですが、このシーンのスピード感と躍動感はものすごくよくてここだけ繰り返し見たくなるほど楽しかったです。
とりあえず見終わってから3回繰り返してこのシーンだけを見たのですが、ほんとうによかったです。


次は2だな。