クローズZERO


ワルガキたちが集まる鈴蘭男子高等学校、通称“カラスの学校”。最強かつ最凶の高校として悪名を轟かせている鈴蘭だったが、不良たちが多すぎてまとまりがなく、多数の派閥が勢力争いを繰り返していた。その鈴蘭で県内最強と恐れられている“リンダマン”こと2年の林田恵(深水元基)。しかし彼は派閥争いには全く興味を示さない。現在の最大勢力は、3年の芹沢多摩雄(山田孝之)が率いる“芹沢軍団”だ。しかし校内には芹沢に敵対する第2、3の勢力も存在しており、相棒の辰川時生をはじめ実力者が揃う芹沢軍団ですら、鈴蘭制覇は全く容易ではなかった。そんな鈴蘭に、不可能と言われている鈴蘭制覇を本気で狙う男・滝谷源治(小栗旬)が転入してくる…。不良少年の抗争を描き、総売上部数3,200万部の高橋ヒロシの人気コミックを実写映画化。

『クローズ ZERO』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。
ヤンキー高校でトップにのし上がるサクセスストーリー。年齢的に高校生役は厳しい人たちばかりのはずなのですが、案外違和感は全く感じられませんでしたし、トップになるぜ!!っていう熱意が非常に熱くてすごくよかったです。


この作品が非常に魅力的だと感じるのは、いくらケンカが強いヤンキーでも一人じゃ勝てないってのが描かれているからでは無いかなと思うのです。例えば、本作の主人公で転校してすぐに派閥を立ち上げた源治も一人では伊崎の取り巻きにボコボコにされるだけでしたし、その伊崎も一人でいるところを囲まれてしまい、吊るされてしまいます。つまりトップに立つためには個人の腕力だけでは不十分で、プラス人望やら慕ってくれる仲間やらが必要となるわけです。このあたりの要素がうまく強さのインフレを抑えていたのではないかなと思います。
とは言え、やはりそれだけではなく、ここ一番で大事なのはトップに立つ個人の力なわけでしてその部分もしっかりと描かれていました。そのバランスが非常に優れていた作品だったと思います。


集団による政治的な対立の納め方や個人対個人の力の争いという2つの視点を通して見るヤンキー対決は面白かったです。


原作は読んだ事がないのですが、オリジナルストーリーのようなので知らなくても楽しめました。

公式サイトはこちら