「104ビットのWEPを60秒足らずで破る」論文が公開

論文で解説している方法では、WEPの基盤となっているRC4アルゴリズムに対する攻撃を強化。この結果、クラッキングにかかる時間が大幅に短縮され、54〜58秒の間に104ビットのWEPキーを、50%の確率でクラッキングできたとしている。

「104ビットのWEPを60秒足らずで破る」論文が公開 − @IT

WEPとはWired Equivalent Privacyの略であり、無線LANのアクセスポイント間の通信を暗号化する仕組みです。古くは64ビットの鍵(うち24ビットはランダムキーなので実質40ビットの鍵)を使用していましたが、現在は128ビットの鍵(24ビットのランダムキー含む)を使用するのが主流となっています。
# 128-24で実効104ビットです


鍵の長さに比例して解読が難しくなるため、長さを増やしていましたが結局この長くなったキーも約1分程度で解読される事が判明したと言うのが今回のお話です。
そしてそれによって立場がまずくなっているのがNintendo DSなのです。というのもNintendo DSは現段階ではWEP以外の暗号化通信方式に対応していません。つまり、DSが使える環境==通信傍受され放題環境となってしまうおそれがあるのです。この点については以前から散々指摘されていたようなのですが、128ビットの長さのキーがそんな簡単に破られるとは思ってなかったからかあまり真剣に捕らえられていませんでした。
これからどういう展開になるのか(任天堂の対応含め)ちょっと楽しみです。


ちなみにPSPはWEP以外にも対応しているらしいのであとでちょっと調べてみます。