檸檬のころ - 舞台挨拶の感想

9:30の回へ行ってきたのですが、どうやら登壇者の到着がギリギリだったらしく妙にバタバタした感じでした。
登壇されたのは岩田ユキ監督、榮倉奈々さん、谷村美月さん、柄本佑君、林直次郎君の計5名。


岩田監督は自身でおっしゃっていたとおり、おっとり・のんびりとした話し方をされる方でした。私が想像する映画監督といえば、メガホン片手に大声張り上げてるといったイメージでしたので何となく意外な感じでした。
(海での話。の大宮エリーさんもイメージとは違う感じでしたが。)
作品を読んだ時に感じた、「口で説明しにくい空気」を表現するのに苦労したそうですが、表現したかった事は表現できてたのではと感じました。とにかく美しい映像の多いこの作品を作り上げたその実力は素晴らしいです。


榮倉さんはトップクレジットだけあって、一番しゃべらせられてた印象でした。何かあるとすぐに話を振られてました。だいぶ緊張しているのか、言葉一つ一つを搾り出すように話してたのが印象的でした。話す内容も一生懸命考えながら話しているのが伝わってきて、見てるこっちまで緊張が移ってくるようでした。
横に居た女の子が「顔ちっちゃい〜!!」と言って大喜びしてましたが、身長はあるし顔は小さいし何よりもかわいいしで芸能人らしい華やかさがにじみ出てました。柄本君が「榮倉さんと話す時はいまだにちょっと緊張する」なんて言ってましたが、納得してしまいました。


谷村さんは今回のMVPです(勝手に決めました(笑))
舞台挨拶終了後、舞台袖にみなさん帰っていかれたのですが、谷村さんが急に客席へ振り返りぺこっとおじぎをしてから帰って行きました。ほんと些細なことなんですが、何か見てくれてありがとうといった気持ちが伝わってきたような気がしました。
(その後、彼女の行為に気付いた人たちから大きな拍手が沸き起こりました。彼女の行為に感動した人は多かったみたいです)
作品中の演技がよかっただけに、より一層良い印象をもちました。今後の出演作は是非チェックしたいと思います。
# 作中の感想については、映画の感想の方に書いておきます
この作品と舞台挨拶を見て得た一番の収穫は、彼女の存在を知った事と本人を直接見れたことと言っても過言ではないです。


柄本君は一番肩の力と気が抜けてて、安心して見ていられる感じでした。ところどころユースケサンタマリア並みに適当な発言をしてたような気もしますが、全員かなり緊張してた事を考えるとそれをリラックスさせようと言う彼なりの気遣いのような気もします。
これから映画への出演も増えるでしょうし(今年は既に3作目のようですが)、今後見る機会が増えるであろう彼を生で見れたのは運がよかったです。


林君はホントやばいです(笑)
開口一番「拙い演技ですいませんでした」と皆を大爆笑させ、一言を求められると「本職は歌う方なんでそっちもよろしくお願いします」とアピールして笑いを誘っていました。
みな一様に緊張していたとは思いますが、間違いなく林君が一番緊張していましたが、その緊張も初々しい感じで良い方向で見ている人に伝わったと思います。少なくとも稚拙な演技だという悪い印象で終わらなかったのは彼にとっても見ている人にとっても良かったんじゃないかなと。
作中でも歌われていた「hikari」はいい曲です。映画を見れない人もぜひこの曲だけは聴いてください。


久しぶりの舞台挨拶でしたが、やっぱり出てた人を直接見られるのは嬉しいし楽しいです。映画がとても良かったのもあって、よい舞台挨拶でした。