自分はもうこれ以上は仕事できない、というところから5回くらいは壁を越えられる気がする

仕事をしていて、「ああ、今の自分は仕事をしすぎだ、もうこれ以上仕事をしたら体が壊れる」とか思うことって結構あると思うんですけど、実際はそう思ってから少なくとも5回くらいは壁を越えられる気がします。限界っていうのは、ある程度は認知の問題で、自分の中で「この辺までだろう」と勝手に限界を作っている部分もあるなあという事を経験上思うのです。自分の中で、「よくあれくらいのやり方で限界だとか思っていたなあ」と過去の自分に対して思うことも多く、その反省を含めて思うのです。

自分はもうこれ以上は仕事できない、というところから5回くらいは壁を越えられる気がする - jkondoのはてなブログ


自分が今出来る事だけを漫然とこなしているだけでは成長しないってのはとても同意します。耳に痛い話だし、今の力で出来る仕事ばかりをやっている人とそうでない人の違いを傍から見て感じている身としては「まあ確かにそうだよね」っていう感想です。


で、これを実践する上で大事だと思うのは(1)負荷のさじ加減と(2)実感だと考えています。


(1)の負荷のさじ加減がまずいきなり難しいのですが、最初から負荷が高過ぎると言うまでもなく壊れてしまいます。筋肉トレーニングと同じでギリギリを見極めてその負荷を与える。その案配を正しく見積もることが出来れば、50%はうまくいったも同じではないかと思うのです。


ただし。
誤解を恐れずに言えば、私は負荷が高過ぎるという事はまず無いのではないかと思います。だからさじ加減が分からなければまずはかけられるだけの負荷をかけていい派です。上で筋肉トレーニングと書きましたが、人間の潜在能力は筋肉よりも柔軟で丈夫です。かけ過ぎかと思うくらいのストレスでも何とかこなしてしまう事もしばしばです。個人差はあるのでしょうが、かけられるだけかけるというのも一つの選択肢としてアリだと思います。


(2)の実感はやった事に対しての評価、フィードバックを通して自らの仕事を客観的に知る事が出来ます。どんな仕事でもそうだと思いますが、管理業務についてはその仕事をPDCAに分割してそのサイクルを回します。チェックしなければそれが正しい
もちろん、猛進(妄信)するくらい強い信念を持つことは大事ですが、それでも客観性のある評価は必ず必要です。それを通して自らの方向性を微調整する事はとても大事です。


あと。最近いろんな本やブログを読んでてこれも大事じゃないかと感じるようになったのは、適切な裁量権を与える事。昨今、役職ばかりが付いて回って実は何の権限もありません、なんて人も結構多いようですがそれじゃ成長も何もありません。自らの役割に責任が与えられるならば、それに見合った裁量権を持って仕事を動かす。当たり前のようなんですが、なかなかそうなっていないのが私の近辺の実情です。
○○の代表で来ましたとか言っておいて、「上長に確認します」と連発されるとお前は代表じゃないんかいと突っ込んでしまいそうになります。代表で来たのであれば、ある程度は自らの責任範囲で回答出来てもいいんじゃないんでしょうかね。


個人個人が負う責任や役割が大きいと言う部分においては、ベンチャーの方が個人の成長には向いているのかもなと改めて思ったのでした。まあ、結局はその人次第なんでしょうけど。。。


[追記]
はてブやトラバを読んでいて、否定的な意見が多かったようで少々驚きました。「とってもためになるご高説」とは言いませんが、自分自身の限界は自分で思っているよりも高いんだという事を書かれた良エントリだと思ってました。
みんな過剰反応というか何と言うか。この話を文面のまま自分のことに置き換えるなんてみんな自分の能力に自信があるんだなと驚かされた気がしました。近藤さんの実感なんだから普通の人とその程度は合致しなくて当然だと思うんですけどね。
大事なのは程度じゃなくて方向。

ZOO 2

ZOO 2 (集英社文庫)

ZOO 2 (集英社文庫)

先日読んだ「ZOO 1」の続編です。
乙一さんの作品は何作を読んでも一貫性が無いように感じるのですが、読めば確実に乙一さんの作品である事が分かります。上手く表現出来ないのですが、彼の作品からは独特の匂いがします。そんな印象。


当作品の中で一番すきなのは密室で起きた殺人を題材にした「Closet」。オチは何となく予想出来るものの、そこに至るまでの過程と言うか描写がとてもユニーク。あっさり読める短編なのも良かったのかなと。


ただ、全体としては「ZOO 1」の方が楽しめる作品が多かったような気がします。あのレベルを期待してたので少し残念でした。
乙一さんの作品はまだまだ読んでいないのがたくさんあるので、今度はもう少し長編にも手を出してみようかな。

ゴースト・ハウス

都会の喧騒から離れ、ノースダコタの田舎町で、新たな人生を歩みだしたソロモン一家。マイホームはオンボロだけど、これこそ家族の夢だった。ところが、キッチンで、ベッドルームで、地下室で、家の中のありとあらゆる場所で、不穏な出来事が起こり始め、一家は家に恐怖にいたぶりまわされる! <家>は何かの怒りをあらわしているのか、それとも、ソロモン一家を歓迎しているのか!?

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=8180

MOVIX宇都宮にて。
いや〜、すっかり夏ですね〜!! 夏と言えばやっぱりホラー映画でしょう!! と思ったわけではありませんが久しぶりの映画鑑賞はホラー映画になりました。


さて。
始まった瞬間に訪れるある一家に起きた惨劇。最初からこれかよ...。サムライミパワー恐るべし。少しずつテンションを上げようと思ってたのですが、予想外の展開にのっけからローテンションです。
その後もジェス(主人公の女の子)に様々な災難が降りかかるのですが、その場に居合わせない誰もがその事を信じてはくれません。挙句、うそつき呼ばわりするのです。ジェスが襲われているシーンよりも、家族の会話を見ている方が背筋がゾクゾクしてくるくらいです。


で。
その不仲の理由は中盤以降で明らかになるのですが、それがまた全然大したことなくてこれまたびっくり。そんなんで子どもをあそこまで信じられなくなる親も嫌だなあなんて考えだしたら、もう怖いとか怖くないとかどうでもよくなってしまいました。この家族の異常さはパニックホラーどころの騒ぎではありません。


ストーリーもオチも微妙なのですが、要所要所のポイントで怖がらせてくれたのでホラー映画としては及第点です。ストーリーは全然面白くもなんとも無かったのですが、ホラー映画なのでそこは特段問題では無いです。


それにしてもこの回は一番奥の劇場での上映だった上に結構人が少なくて(推定10人ほど)、それだけで妙にビビってしまいました。ずっとビクビクしてたせいか肩が凝りました。そしてホラーも懲り懲りです。。。しばらくホラーはいいや...。