
- 作者: 坂本雄次
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2014/09/12
- メディア: 新書
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フルマラソンを超えた距離を走る過酷なレース「ウルトラマラソン」が、いま静かなブームになっている。ランナーたちは何を求めて100km、200kmと走るのか?その知られざる魅力を、著者の実体験をもとに紹介!100キロを走れば、人生が変わる!ウルトラの歴史、ハウツー、超長距離を走る極意が満載!!
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4582857507/
ウルトラマラソンのみならず、それなりにマラソン大会に興味がある人なら誰でも知っている「ランナーズ・ウェルネス」という会社の代表を務める坂本さんの著書です。
本書は坂本さんがウルトラマラソンに関わることになっていく経緯を軸に、ウルトラマラソンの歴史を絡めながらいまに至るまでのことを事細かに記述してあります。わたしがマラソンを始めた2013年の時点ですでにウルトラマラソンはそこそこ競技人口があったというか、サロマのような人気大会はエントリー合戦を勝ち抜かないといけないような大会になっていました。
四万十も倍率が3倍くらいの抽選でしたし、一般の人への認知度はともかく、フルマラソンの次のステップとして100kmを考える人がめずらしくなかったのでウルトラマラソンはランナーのあいだには十分認知されているというのがわたしの認識でした。
ですが、そんな状況は決して昔から続いているものではなくてここ最近醸成された空気であるということやウルトラマラソンの起源や日本と海外の大会の違いについてなど、ウルトラマラソンがどのようにして今のように認知されるに至ったのかということが本書をとおして知ることができてとても興味深く読みました。
鶴岡100kmがウルトラのはしりではないかとか、24時間テレビでの間寛平さんの挑戦の舞台裏、さらには人気大会である富士五湖が寛平さんの練習コースから始まっていることなど、長い間ウルトラマラソンに関わり続けてきた著者だからこそ書ける内容がたくさん詰め込まれていて本当におもしろかったです。
読んでいるときも読み終えてからも100kmを走ってみたくなってしょうがありませんでした。
早くウルトラに挑戦したくなるよい本です。ウルトラに興味を持ったらまず読んでみることをおすすめします!