「96時間 レクイエム」見たよ


最愛の家族を救うため、驚異の特殊技能を駆使して悪党と闘う元CIA秘密工作員ブライアン・ミルズ(リーアム・ニーソン)を主人公にしたサスペンス・アクションシリーズの最新作となる本作。1作目『96時間』では、ヨーロッパで人身売買組織に誘拐された最愛の娘・キム(マギー・グレイス)を救出し、2作目『96時間/リベンジ』では、その復讐計画を企てた組織に捕われた元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)と追われる娘の同時救出を実現させてきた。

『96時間 レクイエム』作品情報 | cinemacafe.net


「96時間」と言えば、老いてはますます壮んなるべしを地で行くリーアム・ニーソンお父さんが大事な家族を守るためにやり過ぎとしか言いようがないくらい大暴れして見せてくれるというハートフルアクションバイオレンスな作品です。命よりも大事な娘を助けるためとなれば、たとえ相手がどんなに強くて悪賢くて奴であったとしても、そいつらをまるで虫をつぶすようにいとも簡単にそして躊躇なく蹴散らしていくところにカタルシスをおぼえずにはいられません。


わたしも2人の娘をもつ父親ですので、娘が大きくなっていつか変な輩に絡まれたときにはわたしの知力、腕力だけで助けられるような父親でありたいと思っているし、そのために日々鍛錬を続けています。走っている理由の半分は娘のピンチにそなえての体力作りです。ヤンキーが徒党を組んできても片手でひねりつぶせるお父さんになりたいのです。

そんなわたしが望む「最強のパパ」としての理想形がこの作品の初作で描かれているリーアムパパであり、もし娘がピンチにおちいったときにはこのレベルで戦えるお父さんでありたいと願わずにはいられません。わたしはリーアムパパに心から憧れているのです。


本作はそんな最強のパパを描いてきたシリーズの完結編ということで、好きな作品の続編ということに対する期待が半分、そして好きなシリーズが終わってしまうという悲しさが半分で観に行ったのですが、単体の作品としては文句のないレベルで楽しめたものの、「96時間」シリーズの完結編として見ればわたしにとってはかなり物足りないと感じる内容でした。

今回も「強いパパ」としてのリーアムパパは健在でしたが、娘がさほどピンチに陥らないせいか敵に対する攻撃もいまひとつぬるくて「最強のパパ」と呼ぶほどの狂気は感じませんでした。おれの大事な娘に手を出す奴らは虫以下だとでも言わんばかりの攻撃性はなりをひそめ、わりと普通のアクション映画になっていたように感じました。


ひとつ気になったのが、アクションシーンとカーチェイスのシーンがちょっと見にくかったことです。
映像については詳しくないのですが、画面がかなり高速に切り替わっていくためにスピード感と迫力は感じたものの非常に見にくくて何が起こっているのか把握しきれないなと感じる部分がありました。


おもしろくないというわけではないのでおすすめできないというほどではないのですが、初作のおもしろさを期待して観に行くとかなり肩透かしをくらった気分になりそうです。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞



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