夏の走り込みの成果が出始める秋


今週のお題は「運動会とスポーツの秋」。



秋という季節はすごく不思議な季節で、「食欲の秋」「読書の秋」「芸術の秋」「八代亜紀」「スポーツの秋」といった具合に「とりあえず秋だから○○しようぜ」みたいなことがまかりとおる唯一の季節です。気温的には春も似たようなものなので春だって同じような扱いを受けてよさそうなものなのですが、なぜか春はそういった扱いは受けずに済んでいます。

春と秋の違いが何に起因しているものなかはさっぱりわかりませんが、とりあえず秋になれば食べ物はおいしいし読書はもりもり進むし映画を観たくなるし運動もしたくなるらしいということだけは多くの人にとっての共通認識となっています。秋最高じゃないですか!!


ではわたしは秋になったら何が一番うれしいのかと考えてみると、走ることが気持ちよくなることがやはり一番うれしいなと。


ランニングは年がら年中続けられる趣味ですが、ベストシーズンは冬から春くらいだと言われていて大きなマラソン大会はたいてい11月から4月くらいに行われます。つまりわれわれランナーは年中走っているものの、よいタイムを出すために走力のピークをこの時期にもってくるように計画を立てて走り込む人がわりと多いです。

そんなわけで大会でよいタイムを出したい人たちは冬場の大会を目指して夏の暑い時期から走り込みをするのですが、夏は暑さもあってなかなか走り込むことが難しい時期でもあります。たとえば日差しが強すぎたり気温が高過ぎたりしたせいで熱中症を引き起こしたり、そこまでひどくなくてもとにかく暑いというだけで長距離を走るスタミナはガリガリと削られてしまいます。つまり暑いときは長距離を走ること自体がとてもむずかしくなります。

夏は長距離を走る練習をしたいのに暑さがじゃまをして走れないという悶々とした季節ですが、じつは夏が終わって秋になると状況は大きく一変します。

日差しが和らぎ、気温がグッとさがると夏場の苦労が嘘のように走るペースは日に日に速くなり、そしてより長い距離を走れるようにもなります。
夏場の暑い時期にがんばって走り込んだ成果は秋になると一気に実ります。なにか魔法をかけたように瞬時に走力が向上するのですごく楽しい気分を味わえます。


そんなわけで以前は「スポーツの秋」という言葉には興味がなかったのですが、走るようになってからは「たしかに秋は運動するのにも向いている時期だしスポーツの秋だよね!」と納得するようになりました。