「3時間台で完走するマラソン」読んだよ

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)

3時間台で完走するマラソン まずはウォーキングから (光文社新書)

ウォーキングは、ランニングの基礎をつくる最良のトレーニングである。歩くことは、どんな体型の人でも、体力にあまり自信のない人でもできる、いわば誰にでもできる運動だ。ランニングは激しい運動である。なにも運動をしていなかった人が、いきなり走るのは、いろんな意味で危険だ。ならば本格的にランニングに取り組む前に、ウォーキングをしっかり行う期間をつくればよい。そうすれば、基礎体力を高めながら、無理なくランニングに移行できるようになる。セオリーを知れば、速くなる。やせる。健康になる。未経験者にも最適の入門書。

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来月21日に初めてフルマラソンに挑戦することにしたので、あと3週間となったこのタイミングでもう一度読み直してみました。


"読み直した"とあるとおり、本書は5年前に一度読んでいてこれで3度目の通読となります。
以前読んだときは、まだ一度も大会に出たことがなくて月の走行距離も30-50km程度といまと比べるとまったく走っていない時期でした。一回に走る距離も5kmくらいと非常に短いし、走る頻度も週に2度ほどと少なくて、走ることにそれほど熱意をもっていたとは思えないのですが、その当時書いた感想((感想)3時間台で完走するマラソン)を読むと、「40kmだったら3時間台で走れるでしょ?」みたいな根拠がどこにあるのかよくわからない自信が透けて見えて読んでてこっぱずかしくなりました。

5kmを1km/5分ペースで走ったら楽に走れた→40kmもこれくらいで走れそうだから3時間はいけそう、という単純な算数の問題で片づけてしまっている過去の自分がおそろしくてしょうがありません。穴があったら頭から入って埋めてほしいくらいはずかしいです....。


さて。

思わぬことから自分の黒い歴史と対峙する羽目になったわけですが、今回この本を読み直してみてあらためてこの本の内容のよさに感激しました。いっさいの誇張や冗談抜きですごくいい本ですし、これから走ってみようという人がいたら、たとえフルマラソンには興味が無くても一読することをすすめたいくらいよかったです。


先日の6時間耐久マラソンで失敗した食事については、カーボローディングやウォーターローディングの具体的な考え方ややり方が提示されていてとても参考になったし、ハンガーノックを防ぐために必要な準備や心構えはこの本で十分学べました。

あとは「最初の5kmはその後のペースを作るために飛ばし過ぎない」という部分については、普段からわたしが心がけていることでしたのでこの考え方でいいんだなという自信になったし、練習方法やけがへの対処についても概ね自分の理解があっているという裏付けになったために読んでいてすごく安心感をおぼえました。


読んでいて、一度読んだ本とは思えないくらいにたくさんの知識を得られたのですが、そんなふうに以前よりもこの本の価値に気づくことができたのは、きっと昔よりも真剣に走っているからだし走力もあがってきて自分なりの悩みも出てきたからかなと。

言い換えれば3時間台でフルマラソンを走れるくらいの走力を身に付けたいまだからこそ本書のいいところが見えるようになったおかげだと思うし、そして本気で3時間台で完走したいと切望しているいまだからこそ目標達成に役立ちそうな情報に敏感になっているからだと思います。


この本で得た知識を来月の初フルマラソンのときに活かして目標の3時間台での完走を達成したいと思います。


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