「顧客」見たよ


ジュディットは50歳の女盛り。才色兼備で仕事はTV番組のディレクターをしている。結婚はしておらず、何でも話せる妹のイレーヌと暮らす。そのイレーヌだけが知る秘密、それはジュディットがインターネットで出会い系サイトを使っていること。彼女はそこでパトリックと出会い、その優しさ、飾らない魅力に惹かれていく。ところがパトリック―実際はマルコ―は結婚しており、妻のファニーを深く愛していた―。

フランス映画祭2010公式サイト--Festival du Film Francais 2010--

TOHOシネマズ宇都宮にて。フランス映画祭2009 アンコール上映作品。


既婚男性のマルコが、ローンの支払いや生活のためにお金を持っている女性に性的なサービスをする仕事を家族に隠れてするのですが、ある日それが妻にばれてしまって...という物語。作品の主張を一言にまとめると「大事なのはお金なのか愛なのか」というお話でして、改めて文字にするとものすごく恥ずかしいストーリーなのですが、実際に観た感想としてはそこまで観ていられないという印象は受けませんでした。
物語を観客に飲み込ませるうまさはとてもたくみでうまいなと感心させられました。


さて。
本作一番の見どころは、ジュディットを演じていたナタリー・バイの若々しさでしょう。
作品紹介にはジュディットは50歳という設定が書かれていますが、観た感想としては40代後半くらいに見えました。ところが帰ってきて調べてみたら実は60歳だそうで、あまりのギャップにおどろいてしまいました。歳を重ねてもずっと若々しい人というのはたしかにいますが、ここまで年齢より若く見える人というのはそういないような気がします。