「3時10分、決断のとき」見たよ


干ばつと借金で生活に困り、家族の関係も冷めつつある小さな牧場主のダン(クリスチャン・ベイル)は、町で捕まった強盗団のボス、ベン・ウェイド(ラッセル・クロウ)を、刑務所がある“ユマ行き3時10分発”の列車に乗せる護送の仕事を引き受ける。そして、ウェイドの言葉や行動に翻弄され、危険にさらされる護送団のメンバーを一人ずつ失っていく中、ダンとウェイドには不思議な絆が生まれる。だが、ホテルに身を隠した一行は、追ってきたウェイドの部下たちに包囲されてしまう。見逃せば命と金の保証をすると申し出るウェイドに、ダンは自分の本当の心の内を明かす。そして、銃撃の中を二人の男は列車に向かう ――。エルモア・レナードの原作を映画化した異色西部劇の傑作『決断の3時10分』('57)のリメイク版。第80回アカデミー賞にて音響賞と作曲賞にノミネート。

『3時10分、決断のとき』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮にて。


本作は50年以上前の西部劇のリメイクだそうですが、最初から最後まで一瞬も気の休まる暇のないほどに物語が駆け抜けるように進んでいく力強さにあふれた作品でした。理屈ではない、とにかく強引過ぎるほどにパワフルな演出、展開にただただ圧倒されてしまいました。すごくよかったです。
ラストについては途中からある程度予測していたものの、実際に映像として突きつけられると胸倉をグッとつかまれたような息苦しさをおぼえました。父親として、男として周りに認められたいという彼の強い想いに共感を覚えたわたしにはいたたまれない結末でしたが、それでも見終わってとても満たされた気分になりました。
すばらしい作品!!
この作品があまりに気に入ってしまったので、わたしはもっと昔の作品に目を向けるべきではないかというそんな気分になりました。


話は突然変わりますが、わたしが生まれ育った秋田県は民放の放送局が少なく、わたしが中学生になるまでは日テレ系の秋田放送*1とフジ系の秋田テレビ*2の2局しかありませんでした。1990年に入ってまもなくの頃に朝日系の秋田朝日放送*3が出来たという状況なのですが、このAABが出来て一番変わったのは毎週日曜日に日曜洋画劇場で映画が見られるようになったということでした*4
当時は映画が大好きというわけではなかったのですが、でも金曜ロードショーやゴールデン洋画劇場は毎週楽しみにしていましたので、その楽しみな時間が毎週一度増えるというのはとても嬉しかったことを覚えています。


で、実際に日曜洋画劇場を見始めて感じたのが、今まで観てた映画番組とはずいぶんチョイスが違うなということです。
映画そのものもマイナーな作品が多く、さらに内容も分かりにくいと感じることが多くて、自分が見たかった映画ってこういうのじゃないなーなんて思っていました。
日曜洋画劇場でかかる作品のいずれも何か同じ匂いがあって、それがわたしの苦手意識をあおっているように感じていたのですが、でもそれが何によるものなのかは分からず、いつの間にかあまり日曜洋画劇場は見なくなっていました。
今でもその苦手意識が何に起因しているのかは分からないのですが、この「3時10分、決断のとき」を観ながら、この作品は日曜洋画劇場でやりそうな映画だなーなんて思ったのでした。こういう映画が好きだということは、つまりは映画の趣味も昔と比べて変わってきてるってことですよね。


まー、だから何だっていう話なんですが、とりあえず思い出したときに書いておかないと次につながらないのでとりあえず書き残しておきます。


公式サイトはこちら

*1:略称はABS

*2:略称はAKT

*3:略称はAAB

*4:ちなみに秋田では未だにTBS系の局はなくて、たぶんもうこのままなんだろうなーと思ってあきらめています