- 作者: 築山節
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2005/11/08
- メディア: 新書
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「…」(あれ?今何を言おうとしていたんだろう?)まるでパソコンがフリーズするように、不意に言葉に詰まる。度々思考が停止する。人や物の名前が思い出せなくなる。そういう「空白の時間」が増えている気がしないでしょうか?放置しておけば深刻なボケ症状につながりかねない“フリーズする脳”の問題を、臨床経験豊富な専門医が語る。現代人の脳に今何が起きているのか。
http://www.amazon.jp/dp/4140881631
3ヶ月ほど前にタイトルに惹かれて買ってきた本なのですが、他に読みたいものが多かったのと何となく読む機会を逸していて読み損ねていました。何となく読む気が沸いてきたので手にとってみたのですが、これがおもしろくてびっくり。おもしろいっていうのはちょっと雰囲気が違う気がするけれど、例えば普段人前で話したり誰かと会話をした時に不意に言葉が出なくなる一瞬というのがわたしにはあって、これが結構しんどい。大体は適当な言葉を間に添えてその間に言葉をつないだりするわけだけど、これがうまくつながらないとシドロモドロになってしまったり、最悪の場合は一体何を言っているのか話している本人ですらわけがわからなくなるわけでこれは本当にきついのです。
そんなわけで最近は極力本当に言わないといけないこと以外は言及しないように心がけていたのですが、それじゃよくないっていうのがこの本を読んではっきりしました。
脳は使わないと常に劣化するのだということ、つまり脳は環境で作られるということについて事例やその時の対応を元に詳しく説明されていてかなり分かりやすかったです。社会の歯車になることの積極的な理由もとても新鮮で、あーなるほどと思いながら読みました。
最近口ごもるようになったとか、うまく話が出来なくなったとか、そういう人にとてもおすすめです。