重力ピエロ

重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

伊坂作品を読もう第三弾は「重力ピエロ」。数ある伊坂作品の中でも、タイトルだけで言えばこの作品が一番興味があるというか魅力を感じる作品でして、前から読んでみたいという思っていました。重力という言葉とピエロという言葉のミスマッチがすごく興味をひく組み合わせです。


本書はアートグラフィーと呼ばれる落書きが見つかったそばで起こる連続放火事件の謎を追う兄弟(+ちょっと父さん)の物語。
私は謎解きを自分で考えるのが苦手で、この手の謎/推理モノを読んでいても自分で推理することはほとんどありません。いつも早く答えを知りたくてどんどん読み進めていくのですが、この作品に限って言えば読み進めるよりも自分で犯人や謎について考えたいと思い、なかなか読み進めることが出来ませんでした。分かりそうででも分からないそのさじ加減がすごくよい作品でした。非常に面白かったです。


伊坂作品良いなあ。