夕凪の街 桜の国


昭和33年広島市街。復興の進んだ街は活気を取り戻していた。平野皆実(麻生久美子)は父・妹を亡くし、母・フジミ(藤村志保)と二人暮らしをしている。弟・旭(伊崎充則)は疎開先である水戸でおばの養子になっている。ひそかに思いを寄せていた同僚の打越(吉沢悠)から想いを告げられ、幸せをかみ締めようとしたとき、一あの日、すべてを失った。おまえの住む世界はここではないと誰かの声がする…一心の傷が再び痛み出していく。

平成19年夏。東京で暮らす皆実の姪・石川七波(田中麗奈)。父・旭(堺正章)の最近の不可解な態度を突き止めようと、尾行することに。七波は駅で偶然出会った同級生・東子(中越典子)と共に父を追い、広島に向かうことになる。父は広島に着くと思い出の場所を回る。それは旭の母・フジミと姉・皆実と過ごした場所や二人が眠る墓地、そして二人を知る人々を訪ねて歩く。七波は父の背中を追いかけながら、自分自身のルーツを見直していく。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=7320

宇都宮ヒカリ座にて。


終戦当時に原爆被害に苦しんだ一人の女性と、その女性の血縁者が生きる現代のお話。
戦争は多くの人が傷つき苦しまないといけなくなる事なので良くない事だ、というのはある程度共有出来る戦争に対する認識だと思います。それは多くの犠牲者を生み出した原爆に対しても同様です。
私もそのような思いを抱いていましたが、その思いを実感を伴う強い思いに昇華してくれる作品でした。一瞬で大事な人や場所を失ってしまった人たちの辛くぶつけようの無い想いがぎゅっと詰まって入っていたように感じます。
「原爆は落ちたんじゃない、落とされたんだ」、「長生きしいね」という皆実の言葉のひとつひとつが心に重く残ります。


終戦から60年以上が経ち、戦争経験者が減ることで戦争を知る人がどんどん少なくなってきていますが、戦争で失うものの大きさを再度理解し、二度と戦争はしたくないという意識を多くの人が持てればいいなと想います。


こういう被爆者の気持ちを少しでも感じられれば、原爆投下はしょうがなかったなんて言葉はたとえ違う事を意図してたとしても言えなくなるんじゃないんでしょうかね。少なくとも私は言えないと思います。


ただ。
私もこの映画を見るまではここまで考えた事はなかったですし、意識もしていなかったのも事実です。当事者と部外者の間にある深い意識の差を見たような気がします。
# 久間さんを擁護するつもりは全くありませんが。。。


公開から日も経ち、宇都宮では見れないものと諦めていました。ヒカリ座には感謝です。
上映は狭い箱でやってたのですが、あのくらい人が入るようであれば包帯クラブと交代して地下で上映した方がいいんじゃないかと思いました。どうせあっちはほとんど人入ってないじゃん...。もっと広いとこで見たかったです。


それと。
同じ回を見ている人は比較的年齢層が高い感がありましたが、出来ればもっと若い世代にも見て欲しい作品です。


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