テレビCMを見る度に、見に行こうという決意が揺らぎそうになりましたがどうしても演技をしている沢尻エリカさんを見てみたくて行ってきました。
夕方の最終回なので人は少ないだろうと思っていましたが、３人しかいない事に驚きを隠せませんでした。しかも男は俺一人...。
でも少ない方が伸び伸びと見れるのでウーロン茶を買ってのんびり２時間見てきました。何か映画館の雰囲気好きだなぁ。
以下ネタばれ含む感想です。これから見ようという方は見ないでください。
志郎(柳楽優弥)と乃里子(沢尻エリカ)が出会い、別れるまでのお話。
私の素直な感想は、女に都合のいい話だなと。結局乃里子は
好きな男に浮気される
↓
やけになってアルバイトを始める
↓
そこにいた純情そうな男に声をかけて付き合い始める
↓
好きだった男からよりを戻そうと言われ動揺
↓
昔の男のところに戻る
と何ともやりたい放題です。正直、途中から見るのが辛くなりました。失恋の辛さは傷口に触れない優男で癒しておいて、もっといい男がいたらそっちにさっさと移ると。何か男からしたら「こんな切ない恋愛してみたい」とか悠長にぶっこいてる場合じゃありません。大好きなはずの沢尻エリカさんが憎たらしくなるくらい、やりきれない気持ちになってしまいました。
それにしても柳楽君はサエナイキャラが似合いますね(ほめ言葉です)
口下手なそれでいてまっすぐな人柄がストレートに伝わってきました。今回でいうならば、相手に自分の気持ちをぶつけられずただ待つだけの不器用な少年を見事に演じていました。
公開初日の舞台挨拶でもあまりしゃべれなかったという事なので、今回の役ははまり役のような気がしました。彼の出演作は初めてみましたが、表情というか目線の作り方に見惚れました。
言いたいことをうまく言えないその代わりに、視線に多くの意思が含まれているようなそんな印象を強く受けました。次に出る映画もぜひ見てみたいです。
あとはやっぱり夏木マリさんですね。今作は柳楽君と沢尻さんの恋愛物ですが、夏木マリさんが主役じゃないかと思うくらいほぼすべてのシーンに出てきていました。そしてそのどのシーンも記憶に残ってしまうほど印象深い。
ピンポンの時もそうでしたが、とにかく濃いキャラで主人公たちに多大な影響を与えるキャラを演じさせたら右に出る人はいないです。
かっこよかった。
そんなわけで当初は沢尻エリカさんを見たくて見にいったはずが、最後には彼女には特に興味もなく、上の二人に釘付けでした。
これから見に行く人でカップルで見に行こうと思ってる人はUDONや今週末からロードショーの涙そうそうを見に行った方がいいです。
