100kmマラソンの失敗から得た6つの教訓

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先日初めて100kmマラソンを走ったのですが、今まで出た100回以上のロードレースの大会とはまったく勝手が違っていてとまどうことが多かったです。いくつかミスも犯してしまったのですが、そういったところから得た教訓をまとめておくので今後ウルトラマラソンに挑戦しようという方の参考になれば幸いです。


失敗から得た教訓


教訓

  1. 走るペースは遅すぎてもよくない
  2. 50kmを中間地点だと考えてると死ねる
  3. 荷物は持たずに走った方がいい
  4. ドロップバックは使わなくてもいい
  5. 睡眠はちゃんととりましょう
  6. LINE HEREは使えない


以下詳細です。

1. 走るペースは遅すぎてもよくない


トータル100kmという長丁場ですので、走るペースはあまり速くない方がいいだろうということで今回はキロ6分で走ったのですが今回はこれがよくなかったなと反省しています。

先日走った結果をまとめたエントリーに書いたとおり、「走っていて疲れを感じないペース」ということでこのペースにしたのですが正直これは遅すぎたと思っています。おそらく以前60kmを走ったときくらいのペース、つまりキロ5分30秒くらいで走るべきだったというのが現時点での考えです。


今回走りながらずっと感じていたのは「1kmが長く感じる」という違和感でした。

普段は絶対に走らないような長い距離を走っているのだからそういうふうに錯覚することもあるだろうと思っていたのですが、いま考えるとこれは走るペースが遅すぎたことに起因していたのだと思います。

体への負担を考慮して走っていたつもりでしたが、実際には遅く走るとその分長く走らないといけないので結果的に負担が大きくなってしまいます。だからと言っていけるところまで全力で走るというのはさすがに間違っているので要はさじ加減のお話なんですが、でも今回のキロ6分は確実に遅すぎました。


もしまた100kmを走ることがあれば、キロ5分でいけるところまで走ってあとは走れなくなってから考えたいです(笑)


2. 50kmを中間地点だと思っていると死ねる


今回は100kmを走るのであれば中間点は50kmだなと決めつけて「まずは中間点の50kmを目指そう」と考えてしまいました。
たしかに距離的には50kmは中間点ではあるのですが、疲労が蓄積されることを考えると50kmで中間と思ってしまうと後半もちません。わたしの場合は、50km地点にたどり着いたときに「朝から何時間もかけてここまで走ってきたのと同じ距離をもう一回走らないといけないなんて無理だ...」と一気に戦意喪失してしまいました。

気持ち的には80kmくらいを中間だと考えるといいんじゃないかなと思います。


3. 荷物は持たずに走った方がいい

今回、10kmごとに補給食(ゼリー)を食べたかったので5個を携帯して走りました。そして50km地点でドロップバックからさらに5個を取り出して携帯して100kmまで10kmおきに食べようと考えていました。ゼリーを携帯する手段としてウェストポーチかリュックを検討したのですが、5個と数が多かったので物がたくさん入るリュックにしました。


で走ってみて思ったのは...重いし邪魔でした(笑)


ちゃんと走れている50kmくらいまではいいんですが、徐々にしんどくなってくるとこの程度のものでさえきつくなってくるし、「これがなければ...」と考えてだんだんネガティブになることも...。こういうものはないに越したことはありません。


あとはリュックから取り出すのがめんどくさかったので持っていくならウェストポーチとかの方がいいなと思うのですが、いかんせん量が入らないのでやっぱりリュックがいいなと思っちゃうんですよね....。ジレンマです。


いっそ補給食を携帯することはあきらめてエイドで補給する方向に切り替えた方がよいような気がします。


4. ドロップバックは使わなくてもいい


ドロップバックというのはスタート前に預けておくと中間点あたりのエイドまで運んでくれる荷物のことです。
今回このドロップバックというものを初めて知ったのですが、着替えやシューズを預けておいて着替える人やテーピングやコールドスプレーなどを入れておいてエイドでケアするのに使う人、そして補給食を入れておいてここでチャージする人がいるようです。


わたしは今回補給食を入れておいたのですが、なければなくてもよかったかなと思っています。
もちろん後半戦に向けてここでゼリーをチャージできたのは助かりましたが、ドロップバックの受け取り+使用+返却という一連の作業は結構なタイムロスにつながりますし、荷物を受け取って座り込んで作業をしているとだんだん立って走り出すのが億劫になります。


ドロップバックが便利なのは重々承知していますが、使わない方が賢明かなというのが現時点での考えです。


5. 睡眠はちゃんととりましょう


これはもう改めて言うまでもないのですが、大会前日はちゃんと寝ましょうというお話です。


と言ってもウルトラマラソンはスタート時間が朝4時〜6時くらいと比較的早いので、移動等も含めるとかなり早い時間に起きて準備をしないといけません。今回は0時にホテルをチェックアウトして0時30分の電車に乗り、3時に現地到着して当日受付をして4時30分にスタートという流れでした。

0時にホテルを出るとなると23時30分には起きていなければならず、6時間は寝たいと考えて逆算すると18時前には寝なければならないことになります。

普段は仕事中の時間ですのでこんな時間に寝るなんてのはなかなか難しいことですし、実際にわたしもこの時間には眠れませんでした。そしてそのあともズルズルと眠るタイミングを逸してしまい、結局一睡もしないままスタートする羽目になったのです。


ここまでくるとこれはもう前日の寝る時間を変えれば済む話ではないなと思います。

一週間前から少しずつ睡眠時間をずらすとか、前々日から寝不足状態にしておいて前日は17時くらいには眠れるようにするとか何かしら工夫が必要です。このあたりは各自考えてどうすれば当日睡眠を十分にとった状態でスタートラインに立てるのかを考えておくべきです。


6. LINE HEREは使えない


今回はマコ*1や両親、ランニングをしている知り合いにどこを走っているのかを伝えたくていい方法がないか探したところ、LINE HEREというアプリケーションがよさそうだということでこれを使うことにしました。


http://here.line.me/jahere.line.me

使い方は単純で、ルームのようなものを作って位置共有をしたい人たちを招待して入ってもらうと入った人たち全員の位置情報が地図の上に表示されるという仕組みです。事前に何度かテストしてみたところわりといい精度で位置を確認できたので大会でも使ってみました。


スタート地点で共有できていることを確認して走り出したのですが、42km地点で確認したところ途中の地点から動いていませんでした。


原因はわかりませんが、モバイルネットワークにつながらない区間は使えないのはしょうがないとしてもバックグラウンドで動作させているときはあまり精度よく位置を掴んでくれなかったりたまに変な場所に飛んでいったりとなかなかの破天荒ぶりでした。


おそらく定期的にLINE HEREの画面を表示すればちゃんと共有できるんでしょうが、走りながらそれをやるのは困難なのでロードレースで使うのにはあまり向いていないようです。

まとめ


せっかく得た教訓を活かすためにも来年またどこかで100kmを走りたいです。


秋田か能登がいいかなー。

*1: