「ジュラシック・ワールド」見たよ



(注意) 本エントリーには作品の結末に関する言及もあるので未見の方はご注意ください。


スターウォーズに続く「有名過ぎてまだ観たことないと言いにくい映画」シリーズ第2弾はジュラシック・パークです。


ジュラシック・パークはわたしが高校生になった年*1に公開された作品ですが、当時映画にはまったく興味がなかったわたしは完全にスルーしてしまいました。近くに映画館もなかったのでどのくらい人が入っていたのかはわかりませんが、周りの人に「ジュラシック・パークって観たことある?」と聞くとほぼ100%の人が観たことがあって、うち7割くらいがリアルタイムで映画館で観ているという現実を直視するとかなりの割合の人が興味をもって映画館に足を運んだであろうことが想像できます。

しかも普段さほど映画を観ていない人もそんな感じなので、「わりと映画をよく観ている人」というポジションに据えられているわたしが映画館どころかDVDですら「ジュラシック・パーク」を観ていないというのはとても言いにくいです。
だってジュラシック・パークの好き嫌いが話題にあがるときって、「ジュラシック・パーク観たことある?」という観たことのあるなしの質問じゃなくて「ジュラシック・パークのシリーズだとどれが好き?」という"とりあえず全部観ていることが前提"として、その上でどの作品が好きなのかという方向に話が進むことが多いので、もういまさら観てないとかめっちゃ言いにくいです。

それでもジュラシック・パークの話題はスターウォーズについて会話することに比べるととても気軽というか、たとえばスターウォーズについて「シリーズをとおして一度も観たことがない」と何となく口にしてしまったせいで「とりあえずDVD全部貸すから観ろ!順番は4から...」と言われたことは両手で足りないくらいありますが、ジュラシック・パークについてはそういう経験は一度もありません。

やはりファンの熱烈度というかコアなファン層の厚さは圧倒的にスターウォーズなんだろうなと思うわけですが、そもそもなんでこんな話を書いてるのかちょっとよくわからなくなってきました。

そうそうジュラシック・パークのお話でしたね。


上でも書いたとおりシリーズをとおして一作品も観たことがなかったのでこの「ジュラシック・ワールド」も余裕でスルーする予定でしたが、観た人の評判がとてもよかったので観てみたくなって観に行ってきました。


まずは映画を観ての感想はというとこれはもう文句なしにおもしろかったです。


冒頭、セリフ等の説明・前置きをいっさいせず始まってすぐにジュラシック・ワールドという場所に送りこまれる2人の少年ザックとグレイ。ジュラシック・ワールドが人気のテーマパークのようなものだということは分かるのですが、そこに行くことになった経緯だとかそのテーマパークがどういう場所なのかということは何も告げられず、そもそも二人のキャラクターがはっきりすることもないままにジュラシック・ワールドへと旅立つことになるのです。

おそらく物語の性質上、「とにかく恐竜たちがいる場所に行かないことには何も始まらないし始められない」ということなんだと思いますし映画の尺的にもあまりごちゃごちゃと説明している暇がなかったのかも知れませんが、それにしたってあまりの強引さにはのっけから吹き出しそうになりました。

それでも、恐竜たちが当たり前のように暮らしているといういままで観たこともなかった世界がそこには広がっていて、そんな世界で生きている人たちや恐竜たちがとてもリアルに描かれていてすごく興味を惹かれました。抑揚をもうちょっと付けてくれたらさらに盛り上がったような気もするのですが、でも常に次の展開が気になってしょうがないくらい楽しませてもらったし140分というちょっと眺めの上映時間もあっという間でした。


あとは最後の最後でそれまでほとんど活躍の場がなかったT-REXがいい感じに絡んできたし、そこでの活躍やラストシーンでの格好いい咆哮シーンもあってまるで「T-REX大活躍!」みたいな印象を残していたのがすごく笑えました。あんなちょっとしか出てないのにすごい存在感。


ものすごくおもしろかったのでぜひ過去の作品も観てみたいです。どこかの劇場でオールナイトでぜんぶ流して欲しい!


@MOVIX宇都宮で鑑賞

*1:うろおぼえですがなんか話題になってたような記憶があります