「ROOKIES-卒業-」見てないよ


映画の感想を期待した方には申し訳ないのですが、タイトルにあるとおりわたしはまだこの作品は観ていないし、たぶん映画館では観ないだろうなと思います。
もちろん映画自体がつまらなそうというわけではなくて、たぶん面白いんだろうなー、でも予告だけで全部観た気分になっちゃうなーというのが率直な感想です。この作品の予告映像は映画館でもテレビCMでも飽きるほど観てしまい、それだけで満足してしまいました。
たしかに夏に向けてこの作品をドカンと売り出したい東宝の気持ちも分かるのですが、さすがにこれだけ宣伝を打つのはやり過ぎのような気がするし、さらにこの予告映像もうまくまとめ過ぎてて「この先どうなるんだろう...」的な気になる部分や「ここに至るまでにどういうことがあったんだろう」的な引力がないのも残念でなりません。CMだけで完結ってねえ....。
例えば、これはわたし個人の性癖みたいなものですが、女性は全裸よりも半裸がいいとわたしは思います。最初から全部見せるなんてのは品がないし*1、ここはというところはちゃんと隠せとわたしは言いたいのです。
この作品もそういう視点で評するとすれば、露出狂並みに出しすぎといわざるを得ません。出すところと隠すところの配分が悪過ぎるのです。


ピッチャー > 2アウト満塁...。ここで打たれたら...。
キャッチャー> あいつの肩はもう限界だ..。(不意に立ち上がり敬遠を要求する)
ピッチャー > !?
バッター  > ちょwww


みたいなね。えー?どうなるの?くらいの引きは欲しいところです。
なんて、自分で書いておいてなんですがあんまりおもしろくなさそうですね。


とまあ、予告しか観てないくせにここまでえらそうに書くのはどうみても頭がおかしい人なのでこれくらいにしておきますが、わたしはこの作品の存在自体はものすごく大事だととらえています。それについてもう少しちゃんとまとめます。


これから夏に向けて、日本全国で甲子園の地方予選が始まりますが、わたしは幼い頃から夏の甲子園が大好きでして、最近では予選が始まると自分の住んでいる、住んでいた地区の地方予選はいつもチェックしてしまうほどの熱の入りようです。地方予選が始まってからの数日間はとにかくものすごい数の試合が組まれていて、「○○高校、創部5年目にして初の二回戦進出」という心温まる見出しや「第二シードの△△高校が登場、24-0で5回コールド」みたいな殺伐とした見出しが新聞やニュースで流れて楽しませてくれます。


日を追うごとに試合数はどんどん減り、気付けば甲子園への出場をかけて県立球場で決勝が行われたりするわけです。
一方のチームは甲子園出場回数10回を越える強豪、対するもう一方のチームは初出場をかけた新設校なんて状況だともうそれだけで大興奮。判官びいきの気のあるわたしは間違いなく新設校側を応援するのですが、大体は新設校はここで散ってしまいます。ここぞという場面での層の厚さ、勝負強さというのはやはり積み重ねのある方が強いことが多いのです。
ところが稀に新設校の勢いがとんでもないことになっていて、その勢いのままに甲子園への切符を手にしてしまうこともあり、その時はもう自分のことのように嬉しくて、その日の夜は気前よく友達にご飯をおごったりしてしまうこともありました。こうやって文章にしてみると何をそんなに興奮してたんだろうと不思議に思ってしまいますが、ひとつのものを奪い合うために日々鍛錬をしたもの同士が戦う様というのはそれだけ見ている人を惹きつける力があるのだろうと思います。


さらにその戦いの先にある甲子園という場所の魅力はもう言葉には尽くしがたいものがあります。
何でみんなあんなに甲子園が好きなんだろうと不思議でならないのですが、この甲子園への憧れというのは男女を問わず普遍的なものとしてあるような気がします。


> おれお前のこと甲子園に連れて行ってやるから!
> 好き!!


みたいなことはきっと日本中の高校の野球部で起こっているはずです。
野球部のキャプテンとマネージャとか、レフトと女バスの副キャプテンとか絶対こういうこと話してると思うんだよね。
まあ実際にはそういう会話は聞いたことないけど間違いないです。


で、話はなんだっけ。そうだそうだ、ROOKIESの話だった。
でも余談を書いているうちにまとめに何を書くのか忘れちゃって全然思い出せないのでこれでおしまい。
とりあえずパワーが有り余っているヤンキーたちはこの映画観て甲子園目指せってことで!!

*1:裸を見せるのに品があるもないもないと思いますが