2020年に向けて思うことをいくつか


今朝、起きてすぐにニュースサイトを開くとオリンピックの開催地が東京に決まったという情報が目に入ってきました。



わたしはマドリードがオリンピック開催場所としてふさわしいと思っていたのと、先日の「東京は福島から250km離れているから安全」という答弁に違和感をおぼえていたこともあって東京での開催にはあまり肯定的な立場ではありませんでした。ただ、開催地としてふさわしいという根拠を示すための情報集めや資料作り、プレゼンテーションの内容や人選、ロビー活動などなど、おびただしいほどに積み重ねた誘致に向けた努力がみごとに結実したのはすごくうらやましいなと思いましたし、関わった人たちが喜んでいる姿をみたらそのこと自体はよかったなと感じました。


さて。

開催については決まったことなのでこれ以上賛成・反対を語ってもしょうがないと思いますので、とりあえずオリンピックに期待すること、心配なことについてざっとまとめておきます。


期待すること

多くの人にとってよいイベントになってくれること

賛否があるのは理解していますが、やる以上は多くの人にとって得るものの多いイベントになってくれることを願います。



原発への対処に今まで以上に力をそそいでくれること

世界から注目されるイベントが開催されるわけですから、懸念事項である原発問題についての対処はこの7年という時間でそれなりに片を付けようとするんじゃないかと期待しています。わたしの期待とは逆にすべての情報が隠ぺいされることを心配する人もいるようですし今までのことを思えばその心配もごもっともですが、そこはもう働きかけて期待するしかありません。

7年という期限が設けられたことが良い方向に働くことを期待します。





心配していること

よかったのはプレゼンだけだったと言われないかということ

今回の誘致活動の中でもプレゼンがとくに評価を受けているようです。

東京が開催を決めた20年夏季五輪招致で、国際オリンピック委員会IOC)委員の多くが東京の最終プレゼンを勝因の一つに挙げた。懸念された東京電力福島第1原発の汚染水漏れ問題に対する安倍晋三首相の明確な説明も評価された。

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130908-00000059-jij-spo


わたしもニュースやネットでプレゼンの動画を観ましたが、たしかにすばらしいプレゼンでした。あれだけ多角度から東京の良さをアピールできたのであれば、最後の投票であれだけの差がついたことも納得できます。

ただ、個人的にはそのプレゼンの高評価が心配の一因でもあります。
もし社内システムや何かのサービスを導入するためにコンペをしたことがある人であればわかると思いますが、製品やサービス自体の評価が飛びぬけていいわけではないのにプレゼンがやたら高評価であるというのはとても危険です。なぜならそれは身の丈以上に高く評価をされている状態なので、実際に運用が始まったときに不満が出てきて収拾がつかなくなるということが往々にしてあるからです。


日本の状況がそこまで悪いとは思いないので杞憂だとは思っていますが、よかったのはプレゼンだけだったという評価で終わらないでほしいです。



オリンピックが終わったあとのこと

目標というのはそれが大きければ大きいほど達成したあとの燃え尽き方は半端ではありません。
とくにオリンピックくらい大きなイベントがあるとなるとその前後はかなり盛り上がって活気にあふれるのでしょうが、それってある意味ドーピングをして一時的にハッスルするのと変わんないですからね....。レッドブルを飲んで徹夜するのは楽しいかも知れませんが、無理をしたらそのツケはいつか払わなければなりません。

オリンピックが終わったあとの日本がどうなるのかちょっと不安をおぼえます。


どうでもいいんだけどすごく気になっていること

    • 7年後は42歳だけどちゃんと生きていられるかどうか(わりと切実)
    • 7年後は長女が高校生で次女が中学生になっている(想像できない)
    • 7年後の趣味がなにか(たぶんマラソンと映画はやってない)


いままで7年先を具体的に想像したことがなかったので、あらためて7年後のことを考えてみようとしてもなかなか想像することができません。いまと地続きのはずなんですが、ちょっと遠いかなあ....。

最後に

7年後に生きてオリンピックを迎えられたらこのエントリーのことをネタにブログを書きたいので、ぜひはてなダイアリー*1はあと7年、サービスを継続してくれることを願います。



*1:最悪ダイアリーが無くなった場合ははてなブログでもいいので