「ソルト」見たよ


大統領暗殺を計画するロシアのスパイと疑われたCIAエージェントのイヴリン・ソルト(アンジェリーナ・ジョリー)。自らの潔白を証明しようと、裏切り者を捜す姿を描いたスパイ・アクション作。

『ソルト』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


意外性が売りであることをCMや予告で垂れ流すという正直いちばん嫌なタイプの宣伝をしていた作品なのですが、まんまとその煽りに引っかかって観に行ってしまいました。観た印象としては、良くも悪くも勢いがすべての作品だというのが率直な感想でして、観ている2時間は駆け抜けるような勢いで過ぎ去ってしまいました。
宣伝の仕方は好きではありませんが、こういう分かりやすい展開の作品は結構好きです。


本作の魅力は「ソルトの行動を支える原動力は何なのか?」という部分がとても謎めいていて気になるところだと思っていて、それがおおよそ判明するまでの部分は観る人を強く惹きつけます。「ソルトはいったい何をしようとしているのか?」とか「ソルトはなぜそれをしようとしているのか?」ということ、はたまた、「いったいなぜソルトはこれほどの身体能力を身につけているのか?」といったさまざまな知りたい欲求が観ていてどんどんわいてくるのですが、それをさくさく進むストーリーによって次々と消化させてくれることが観ていてとても気持ちいいし楽しいのです。
また、中盤以降の大半の謎が解けてしまった後にも、新たな謎をちょいちょいと小出しにしてそれを消化することで一旦勢いづいたストーリーを留めないように進めようにしていたのもとてもよかったです。ただ、前半と比べると、後半以降は息切れというか疾走感がとても弱くなってしまったのも事実でして、相対的にどうしても後半の印象が弱く見えちゃうんですよね。それが唯一残念なところです。


あと、twitterのTLやブログの感想を読むと「続編がありそう」という意見が多かったのですが、これはこれでひとつの物語として完結するんじゃないかなーと思います。


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