伝える力と教える力

おもしろいなーと思ったのでコメント。

会社に入って半年、研修を終えて3か月の新人です。

配属先で私の教育係に割り当てられた先輩と、どうも相性が悪いみたいです。

この先輩は私が質問すると、いきなり詳細な内容を説明してきます。

私がわからないと言うと、「わからないのは詳細を説明してないせいだ」と思うのか、

説明がどんどん深い方向に進んでしまいます。

詳細よりもまず大枠をつかみたい、という事をわかってくれない先輩


たしかに全体を理解してから細部に落とし込む方が理解しやすいと思うんですよ。自分がやろうとしていることの役割や意味が分かっていた方が細部の理解も進むのはそのとおりだと思うのですが、でも全体があまりに大きすぎて容易には俯瞰するのさえ難しいこともあるし、何より教える人だってそこまで全体が見えていないこともよくあるのです。
だから一概に先輩が間違っているとは思えないし、もちろん元増田が間違ってるとも言えないんですよね。


けれど、ひとつだけ確実に言えることはこれは相性の問題じゃないってことかな。


教わる立場と教える立場を経験した者として一番大事だと感じたのは、教える側は相手が何を知ってて何を知らないのかということを把握することであり、教わる側は何が分かっていて何が分かっていないかを明確に伝えることだということです。これが出来てないと相手とのやり取りそのものがものすごくストレスになることが多くて、コミュニケーションを取ること自体が億劫になりがちです。
逆に、これがクリア出来れば、多少の教え方のまずさや理解力不足なんてのは取るに足りないことだと思います。


なんて簡単に言っていますが、実際には教わる側が知らないことを恥ずかしがってしまって知らないと言えないなんてこともあるし、意外に簡単には話が進みません。
そうならないようにわたしが心がけているのは、自分が教える側の場合には相手がどこまで知っているのかをさりげなく聞き出してから回答することを心がけているし、逆に聞く側の場合には最初に自分が知りたいことを簡単に伝えてから自分が知っている範囲を限定できるような情報を伝えています。


今回の件でいえば、わたしは元増田から先輩に対してもっと意見を言うべきだと思うのです。
どういうことを知りたいのかということをもっとはっきりと伝えるべきだし、具体的に言うと「まずは概要をざっくりと知りたい」というのが一番よいと思います。