キャプテン


墨谷第二中学に転校してきた谷口タカオは、野球部に入部して早々、全国大会3年連続優勝を誇る強豪・青葉学院にいたことを買われ、いきなりキャプテンに任命されてしまう。しかし、彼は球拾い程度の経験しか無かった。初めての試合で下手なところを見せ、部員から呆れられた谷口は、一念発起して秘密の特訓を開始する。迎えた地区予選第一試合。9回2アウト一打逆転の好機に代打で登場した谷口は、奇跡の逆転ホームランなるか・・・。

http://www.cinematopics.com/cinema/works/output2.php?oid=6717

宇都宮テアトルにて。


甲子園が熱いこの時期にぴったりの作品。
ただでさえ暑苦しいこの時期に熱血スポ根モノは正直耐えられないんじゃないかと思いましたが、登場人物の爽やかさと勝ち進んでいく爽快感のおかげであっという間の2時間でした。


原作が一昔前のマンガのため、ストーリーはこれ以上ないくらいストレートな青春物。ここまでまっすぐだと古臭さが逆に新鮮に感じられます。一度落ちるところまで落とされて、その後どんどん急上昇というパターンもすごくはまってました。地区予選の二回戦突破が目標だったチームが、日本一を目指す常勝チームと対等に渡り合おうというところまで駆け上がるその盛り上がり方は見てて気持ちがいいのです。どう考えてもそれは...という冷静なつっこみを入れる気にすらならないくらい良い出来でした。


それにしても。
原作は知らないのですが、誰よりもイガラシが一番すごいんじゃないかという想いが拭い切れません。投げては青葉学院の4番打者を三振に切って取り、打席に立てばエースからヒットを打ってしまう天才少年。さらに谷口にこっそりとバッティングのアドバイスをしたり、スーパープレイを連発するイガラシがかっこよ過ぎます。個人的には谷口よりもイガラシが好きです。


私の子どもが男の子だったら間違いなく野球をやらせたくなる作品でした。
もう一人作っちゃおうかな。

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