ワルキューレ


作曲家・ワグナーの代表曲からその名がつけられた極秘作戦“ワルキューレ”。反乱組織の首謀者・シュタウフェンベルク大佐(トム・クルーズ)はこの作戦を利用して、ヒトラー独裁政権の崩壊を目論んでいた。様々な思惑が交錯し、40回もの暗殺計画を潜り抜けてきた厳重な警戒に守られた独裁者を倒すことが出来るのか…!? 死と隣り合わせの極限状況の中、世界の命運をかけた“10分間”が始まる――。トム・クルーズ扮するヒトラー暗殺計画の首謀者、クラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐の生きざまと、壮大なワルキューレ作戦の全貌を描いた実話の映画化。

『ワルキューレ』作品情報 | cinemacafe.net

TOHOシネマズ宇都宮にて。


映画を観るようになって興味をもつようになったものがわたしにはたくさんあるのですが、そのひとつとして「世界の歴史」があります。
学生の頃は、世界史とか日本史というのは単に暗記するためのものとしか思えず非常につまらなかいと感じていたのですが、この歳になってやっと歴史の面白さというものが分かってきたような気がしています。
過去にどのような出来事があってどのように処理されたのか、そしてそれは現在にどのような影響を及ぼしていると考えられるのか。たったひとつの出来事であっても考え出すとどこまでも止まることなく興味がわいてきます。今のわたしが高校生になったとしたら、間違いなく物理よりも世界史に興味をもちそうです。


それはそれとして。
本作は第二次世界大戦中にヒトラー独裁政権を内部からひっくり返そうとした人たちを描いた作品なのですが、まばたきするのも惜しくなるほどものすごく面白い作品でした。独裁政権下で仲間を見つけることの難しさや、企てた暗殺計画をいざ実行しようという瞬間の爆発するように広がる興奮、気分の高揚、さらにその様子を見て自分はどちらにつくべきなのか葛藤する人々の様子。
たったひとつの暗殺計画を通して見えてくる歴史背景やさまざまな人のさまざまな感情/情報。それらすべてが観ているわたしに殴りつけるよう伝わってきてかなりグイグイ引き込まれてしまいました。


戦うべき時に戦うことの大事さを強く訴えるシュタウフェンベルクやその仲間の思いの強さにものすごくグッときました。


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