永遠に失われてしまった8月7日の祝祭

午前中はとくに何をするでもなくのんびり本を読んで過ごしました。

初めてレジリエンスという単語を意識したのはたぶんNETFLIXがカオスエンジニアリングの話をし出した頃だと思うのですが、当時はバズワードとして消費されてすぐに聞かなくなるだろうと思っていたら最近よく耳にするようになったのでどういう文脈で使われることが多いのかを知りたくて本を買ってみました。ここ数年で言えば心理的安全性やアンラーニングなんかがとても近いのですが、こういうもっともらしい単語が好きな人たちに拾われて盛り上がると本来の意味が吹っ飛んでしまってそういう人たちの都合のいい用途に使われ出す単語というのがあるのですがそれになりそうな印象を受けました。

こういう新しい概念や単語に関する知識が増えていくのはすごく好きなんですけどね...。


そして午後は長女と本屋に出かけてきました。
6月なのでもうだいぶ前のことなんですが賞与が出ていたものの子どもたちにはとくに何も買ってなかったので何か欲しいものがあるのか聞いたら本がいいというので買いに行ってきました。長女は自分で欲しい本を選ぶというので連れて行ったのですが、次女は「自分に読ませたいと思う本を選んで買ってきて欲しい(自分では選びたくない)」と言われたので好きそうな本を10冊くらい選んで買って帰ってきました。1冊だけ読んだことがある本が入ってたらしいけど予備知識なしに本を買って読んだことがあるのが1冊だけというのはなかなかいい精度だと思います(自画自賛)。自分が読みたい本も買ったのであとで借りて読みます。

今日は午前中から暑かったのですが夕方になってもめちゃくちゃ暑くてあまり走りたくありません。昨日まですごい涼しかったのに...。と言っても仕方ないのでとりあえず夕方に走りに出かけました。

金曜日の夕方と同じコースを走りましたがあまりに暑くて9kmくらいでいったん給水を入れないとダメでした。30度を超えると給水なしは厳しいです。

最後までペースは上げられませんでした。


# 今日の晩ご飯


さて。今日は8月7日ですが、コロナ禍前は8月7日と言えば湯沢七夕健康マラソンの日でした。

秋田県湯沢市では8月5日から8月7日までの3日間は七夕まつりが開催されているのですが、その最終日に行われるマラソン大会です。2013年に参加して以来、ほぼ毎年参加していたくらい大好きな大会でした。毎年帰省のタイミングをこの日に合わせて帰省するくらいこの大会への参加を楽しみにしていたのですが、2020年以降はコロナ禍ということもあって2年続けて中止となっていました。とても残念でしたが状況も状況なので仕方がないことだし、コロナが落ち着いて再開されたまた参加しようと楽しみにしていたのですが今年の4月に大会終了の案内が公開されました。

www.city-yuzawa.jp

かなりショックでした。今年一番ショックだった出来事ランキングを作ったら現時点でもまだ1位にランクインすることは間違いないくらいの衝撃でした。

毎年少しでも涼しい時間に走らせようとスタート時間を早くしていたのですが、どれだけ早くしても30度を下回ることはなくそれどころかどんどん暑くなっていたことを考えれば開催をためらう気持ちはよくわかります。加えてコロナ禍ということでいろいろなことが課題として立ちふさがっていたことも容易に想像できます。だから安易に止めて欲しくないとは言えないのですが、でも今年も来年もずっと開催して欲しかったというのが自分の率直な気持ちです。自分にとって夏を実感できる数少ないイベントのひとつであり、年間を通してもっとも楽しみなマラソン大会と言っても過言ではないくらい大好きな大会でした。

その大会がもう開催されないということがなかなか信じられなくて4月に終了の案内があって以降もずっと忘れたふりをしていましたが、今日こうやって湯沢七夕健康マラソンのない8/7を過ごしたことでその事実を受け入れざるをえなくなりました。

好きなものが増えることはほんとうにうれしいことなんですが、その好きなものを失ったときの喪失感の大きさを考えると何か大事なものを手にすることがとても怖いことのような気がしてきます。たくさんの思い出が残っているのですべてが失われたわけではないのですが、でもこれからあのイベントに参加する機会がなくなったのかと思うと改めて寂しいなと思ってしまいます。