「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント

世の中のビジネスパーソン
健やかに働くための方法を模索する中で
組織で働く人は次の4タイプの動物に
たとえられることに気づきました。

・組織のイヌ:自分の意志よりも社命を優先
・組織のネコ:ときに社命よりも自分の意志を優先
・組織のトラ:ネコの進化系。社命より使命
・組織のライオン:群れを統率

自分がこの中のどのタイプかを知ることが
自由に働くための第一歩となります。

「組織のネコ」という働き方 「組織のイヌ」に違和感がある人のための、成果を出し続けるヒント 電子書籍|翔泳社の本


おもしろいタイトルだなというのが本書の第一印象でしたが、「パフォーマンスの高低」と「組織の中での志向性」の2軸で4象限に分けられた図(しかも各象限は動物に割り当てられている)もすごく興味深くてほぼ表紙買い状態でした。

本書は仕事における価値の中心を組織のルールに置くのか自身の意思に置くのかという軸でイヌ派かネコ派かに分類し、さらにそれぞれのタイプのパフォーマンスが高いタイプをトラとライオンに分けることでサラリーマンを4つに分類しようというところから話が始まります。

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読む前にこのチェックリストを試したところ、⑨以外は全部〇だったのでどうやらこの本の定義的には自分はネコらしいです。

さて。この本では組織のネコとして生きていく生き方を提示することを主眼に置いているであろうことは想像していたし、何よりもタイトルの「組織のイヌ」という表現にはやや侮蔑の含みを感じていたのであまり偏った内容だと嫌だなとちょっと心配でしたが、イヌタイプもネコタイプもどちらが正しいとか間違っているとかではないとか、組織が存続していくうえではどちらも必要だというエクスキューズが何度か書かれていてそういった点についてもかなり気を配って書かれているなと感じました。

前半の大半のパートはイヌとネコの考え方の違いが紹介されていておもしろかったのですが、後半はネコというよりもトラな人たちのことの紹介が多くて個人的には参考になる部分はあまりありませんでした。「へー、そうなんだ」と思うことはあっても、トラになりたいとかトラになるための具体的な行動として参考になるとまでは思えなくてとりあえず目を通しただけという感じになっちゃいました。

というわけで全体的にはやや物足りない内容でしたが、そこそこの年齢になってきて会社でどう振舞うのがいいのかちょっと考える機会も増えていたのでこの本の内容を思い出して自由に行動しようと思います。