「メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮」見た!


迷路の外の世界で待っていたのは――彼らをさらに過酷な運命へと導く巨大組織。そして、灼熱の太陽に焼きつくされ、すべてが崩壊した砂漠のような地球の光景。この世界の攻略方法は存在するのか?

『メイズ・ランナー2:砂漠の迷宮』作品情報 | cinemacafe.net


シリーズ第一作目である前作「メイズ・ランナー」は予告映像を見たときは地雷臭というか微妙な作品っぽい印象を受けたのですが、いざ本編を見てみたらこれがなかなかよい出来の作品でして駄作覚悟で観に行ったくせに観終えた瞬間から「早く続きが観たい!」と思うくらい引き込まれました。

そもそもわたしはこんな感じの見知らぬ場所に突然ぶち込まれる系の冒険譚がとても大好きですし、ボーイミーツガールな展開にも目がありません。作品を構成する要素だけとればわたし好みの作品であることは間違いないわけですが、そういったわたしの嗜好による加点を差し引いて考えても「メイズ・ランナー」は多くの人が楽しめる冒険活劇だったと思うのです。


そんなわけでこのたびみんな大好きメイズ・ランナーの続編がやっと公開されたということで張り切って観に行ったのですがめちゃくちゃ微妙でした。これは...ダメなやつだよね?


物語は前作の直後、つまり迷路を脱出したトーマス*1たちが別の場所に連れていかれたところから始まります。
連れていかれた先の施設はこそこそと怪しげな活動をしていたのでトーマスはあの手この手でその謎を解こうとするのですが、トーマスがちゃんと活躍したのはここまで。この施設の謎を解くために八面六臂の活躍を見せるのですが、見事脱出して以降は一気に役立たずへと成り下がってしまいます。

というか、何をするにもぼんくらな顔をしてささっと決断できずにいるしその決断ミスのせいでいろいろと不都合なことが起きていってどんどん窮地に追い込まれたりするのです。ミンホの方がだんぜんリーダーっぽくて頼りになるじゃん...。

そしてリーダーの主体性のなさが災いしたのか、物語もすべてが勢いだけというか必然性なくただその場その場の流れに流されるだけで引き込まれるような部分もなく、時折変な敵に追いかけられる以外はまったく緊張感もワクワクもないままに話は進んでいきました。

あまりにおもしろくなくて眠くもなりませんでした。つらい2時間でした。
ここまできたら3作目も見るつもりですが、正直もう期待はしません。今回受け付けられた傷は深いDEATH。


あとはもはや作品の内容と迷路はあまり関係なくなっているのでタイトル変えてもよくね?とか思うのですが、タイトル変えちゃうと続編だと気付かない人続出なのでもう変えられないんでしょうね...。というかもともと変える気なんてなさそうな気もするのですが、とりあえず今作は迷路は一切出てきません。メイズのランナーなのに迷路無しって。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞

*1:主人公