「世界の果ての通学路」見たよ


ケニアの15キロメートルのサバンナを命がけで駆け抜けるジャクソン、360度見渡す限り誰もいないパタゴニア平原を、妹と一緒に馬に乗って通学するカルロス、モロッコの険しいアトラス山脈を越え、友だち3人と寄宿舎を目指すザヒラ、幼い弟たちに車椅子を押されながら、舗装されていない道を学校に向かうインドのサミュエルの4人に密着。子どもたちの学習に対する意欲の高さや、そんな子どもたちを支える家族の愛情を映し出していく。

『世界の果ての通学路』作品情報 | cinemacafe.net


年末年始にNHKで放送されていたのは知っているのですが、どうしても映画館で観たくて観に行ってきました。


本作はさまざまな国々の子どもたちが学校へ通う様子を描いた作品でしたが、それぞれがそれぞれの理由と目的をもって日々命がけで学校への道のりを歩む姿にとてもグッときました。わたしが小学生のころは片道1kmくらいでしたので20分とかからずに着いていたと記憶しているのですが、本作で描かれるのは片道15km、20kmの山道やサバンナを歩いたりロバに乗ったりして通う子どもたちの姿でして、距離もさることながら一歩間違えれば命さえ危ういという道中の危険さにはドン引きです。

通うだけでもそんなに大変なのに、学校に行くことを嫌だとも言わずに楽しそうに通っている姿を見ているとそのたくましさに感動をおぼえるし、自分の置かれていた状況のぬるさに感謝したくなります。


ただ、ひとつ気になったのがやたらとカメラワークがよかったというか、わたしはこの作品をドキュメンタリー映画だと思って見たせいなのかも知れませんが、演出過剰だと感じるシーンがたくさんあって「あれ?」と思う回数が非常に多かったです。別にドキュメンタリーじゃないのであればそれはそれでいいのですが、それであればもうちょっとうまく演出してきれいにまとめてほしかったです。

ドキュメンタリーっぽさとリアリティ番組っぽさが中途半端にまじりあっていてその点については違和感があるなとつよく感じました。


@宇都宮ヒカリ座で鑑賞



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