「チェイス!」見たよ


マジックとダンスを融合したゴージャスなショーを繰り広げて、シカゴ中を熱狂の渦に巻き込むサーカス団を率いる、天才トリックスター:サーヒル。その裏の顔は、幼いときに父を破滅に追い込んだ銀行への復讐を誓い、 犯行を重ねる腕利きの金庫破りだった。 犯人をインド系と特定した警察は、本国から犯罪検挙率No.1の刑事ジャイとその相棒アリを投入する。しかし、捜査を開始するジャイの前に現れたサーヒルは、人生最大のトリックを隠していた…。

『チェイス!』作品情報 | cinemacafe.net


「尊敬していた父」、そしてその父が大事にしていたサーカスのどちらも破滅に追いやった憎き銀行に復讐をもくろむサーヒルと、サーヒルを追いつめるためにインドからやってきた2人の刑事がバンバンやりあうというお話でしたが、演出もストーリーもかなり大雑把で粗さが目立つものの、まるでカレー臭のごとく作品全体からただようインド映画らしさがたまらなくいとおしく感じられる楽しい作品でした。


「オープニングが終わった瞬間にとつじょ始まるタップダンス」や「ド迫力なサーカスの演技の数々」にはそのあまりのすごさに圧倒されてしまったし、「すごいんだかすごくないんだかいまいちよくわからないけど勢いは感じるアクションシークエンス」や「それはないわ...というくらいベタでご都合主義な展開を躊躇せずぶちこんでくるハートの強さ」など、一般的にはマイナス要素にさえなりそうな部分も作品の「らしさ」を感じさせる匂いとなって次々とわたしの心に突き刺さってくるのです。

おもしろすぎる!


ただ、編集が下手過ぎるのかところどころ吹き出しそうになるくらいおかしな展開が繰り広げられることもあって、そういう緩さも許せるというか作品の魅力として加算される要素になっているのがすごいなと感心しました。

とにかく、本作品は細かいことは気にせずにとにかく勢いをすべて受け止めて楽しもうと割り切れる人向けの作品であり、そういう人であればあるほど楽しめる作品ではないかと感じました。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


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