2014年9月1日から15日に読んだ本のまとめ
64. なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか
- 作者: 福本容子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2014/08/21
- メディア: 新書
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いま、世界では「ハゲ」こそかっこいい。
『なぜ世界でいま、「ハゲ」がクールなのか』(福本 容子):講談社+α新書|講談社BOOK倶楽部
アマゾン、ゴールドマン・サックス、ゼネラル・エレクトリック……。アメリカを代表する有力企業の最高経営責任者(CEO)には共通する特徴があります。それは「トップ(社長)のトップ(頭頂)がスッキリ!」。
かつて欧米では、「ハゲ」た政治家は当選できないと、メディアでオープンかつ真剣に議論された時代もありました。触れることもはばかられた日本とは違って、その人を判断する重要な要素のひとつだったのです。ところがいまや、ヘタに隠して自信のなさそうな姿を示す男性よりも、すっきりボウズスタイルやスキンヘッドにして堂々としている男性のほうが高く評価されるようになっています。
あえて「ハゲ」という扇情的な言葉をタイトルに使っている勢いに押されて買ってしまいました。
前半はハゲている優れた人物を多数紹介してハゲの優秀さをアピールしたり、ハゲのかっこよさエピソードの紹介に終始していますが正直このあたりはぜんぜんおもしろくありません。だって「ハゲでもかっこいい人がいる」とか「ハゲでも優秀な人がいる」なんてのは当たり前の話であって改めて言われるまでもありません。
そんなん知ってるよ!!
とまあ前半はさほど興味をひかれるところもなくてもう読むのを止めようかと思っていたほどでしたが、中盤の4章あたりからは具体的なデータをベースにハゲていることの優位性やメリットなどが述べられていて非常におもしろかったです。髪が無いことで受ける印象の違いを数値化してみたり、日本人はカツラにすごいお金を使うというデータ(人口差を考慮するとアメリカの4倍!)やカツラはさいきん育毛剤に押され気味だという話など気になる話が立て続けに出てきてどれもこれもとても参考になりました。
これから読む人はいっそ4章から読み始めることをおすすめします。
後半はすごくおもしろかった。