最近読んだ本の感想(2014/08/16〜08/31)


読みたい本はたくさんあったのですが、なかなか読めませんでした...。

63. 円卓

円卓 (文春文庫)

円卓 (文春文庫)

公団住宅で三つ子の姉と、両親、祖父母に愛されて暮らす「こっこ」こと渦原琴子は、口が悪く、偏屈で硬派な、孤独に憧れる小学三年生。こっこの日常は、不満と問題と驚きと発見に満ちている。世間の価値観に立ち止まり、悩み考え成長する姿を、活きのいい言葉でユーモラスに温かく描く。光溢れる感動傑作。

http://www.amazon.co.jp/dp/4167861011


先日映画は観たのですが、ひじょうにおもしろかったので原作も読んでみました。
西加奈子さんの本を読むのは「きいろいゾウ」以来でしたが、映画同様非常におもしろかったです。子どもはその小ささゆえに無垢で無知なな存在だと思ってしまうこともあるのですが、実際には決してそんなことはなくて、ドロドロとした感情も持ち合わせているしいろんなことを大人が思う以上に理解しているのです。

自分が子どものときは「なんで大人は子どものことをこんなに分からないんだろう」と不思議でならなかったなということと、そんな大人になるまいと思っていたわたしもいざ大人になってみたらなりたくないと思っていた大人になっていたことを思い知らされました。

等身大の子どもの姿と向き合えるよい作品。