「モンスターズ」見たよ


生まれたときから、眼差しひとつで人間を自由に操れる“男”(藤原竜也)は、必要なときだけ力を発揮し、たった独りで静かに生きてきた。絶望の闇に包まれた孤独な人生が、死ぬまで続くと思っていた矢先、彼の力では操ることのできない相手が目の前に現れる。その男・田中終一(山田孝之)もまた、特別な能力を秘めていた。瀕死の重傷や病気も数日で完治する、驚異の回復力と強靭な肉体を持っていたのだ。“男”は思い通りにならない終一に怒りを燃やし、彼の大切な人を死に追いやる…。

『MONSTERZ モンスターズ』作品情報 | cinemacafe.net


藤原竜也演じる「男」はその目で見た人を自由に操れるという特殊能力をもっているのですが、ある日どうしても操れない「田中終一」(山田孝之)に出会うところから始まる物語でしたが、設定はかなりおもしろそうなのにすごく微妙な仕上がりになっていることがとても残念に感じられました。


すべての人類を意のままに操れると思っていた「男」が、たった一人だけ意のままに操れない他者がいることに耐えられずに排除しようとするものの、なぜかその男を始末しきれなくて...というところで物語がもりあがっていくのかなと思っていたのですが、全体的に緊張感が足りなくてぼんやりとした話だなという印象しか残りませんでした。

というか物語の展開がいつも「男が田中を攻撃する」→「田中反撃」→「男逃げる」→「田中追いつめる」→「男が特殊能力を駆使して逃げる」の一辺倒でおもしろさは皆無でした。


設定自体がすごくよかったし、特殊能力をもっているがゆえに持たざる者たちから排除される危険にさらされるというのはX-MENっぽくていいじゃん!と思っていたのですが、特殊能力を使えば使うほど体が損壊してしまうという「男」に課せられた設定もほとんどいかされていなくて最後まであまり楽しめませんでした。


@TOHOシネマズ宇都宮で鑑賞


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