ストレッチを再開して2週間が経ちました

足の怪我を悪化させてしまって走れなくなったのはいまから18日前に参加した春日部大凧マラソンでした。

3月に入ってから調子がよくなかったのですが、無理をおして走っていたら徐々に悪化していき、5月4日の春日部でハーフを走ったことがとどめを刺したという感じでした。あんな想いはもうごめんです....。

そんなわけでその後10日間は走るのを休んで静養していたのですが、その間、休むだけでなにもしないのもおもしろくないなと思ってストレッチを再開しました。


もともとわたしは体がものすごく硬くて、立位体前屈とかは測定する人が呆れるくらいまったく体が曲がりません。

2年前に初めてマラソンシューズを買いに行ったときも、お店で接客してくれた店員さんがあれこれ体を触って選んでくれたのですが、足首があまりに曲がらないことにおどろいて「こんなに体が硬い人を見たことがない」と言われたくらい硬いです。店員さんは「ちょっとここまで硬い人はめずらしいから他のスタッフに見せてもいいか」と言われまして、最終的には10人くらいの人に囲まれて「ああ、硬いですねー」「こんなに曲がらない人、初めて見た」とさんざん硬い硬い言われました。

なんか見世物みたいで恥ずかしかったです...。


硬いのが違う場所だったらよk(以下略)


ただ、体が硬いことが走ることに悪影響があるとはまったく思っていなくて、実際に体の硬さとは無関係に走れば走るほどタイムは縮み、走ることができる距離はのびていきました。

そんなふうに走ることを楽しんでいたわたしが、足首の硬さ、体の硬さが走るうえで大きな障害になるということを思い知ることになったのは昨年の8月でした。


8月中旬のある日。
その日の数日前に参加した大会で、10kmを40分台、ハーフを95分台という自己ベストを5分近く更新するよい記録を出すことができたばかりでして、走ることに自信を持ち始めていたときでした。その日はいつもどおり10kmのビルドアップを終えて帰ってきたのですが、めずらしく左足に強い痛みが残っていてその痛みは数日経っても引くことはありませんでした。

やむを得ず整形外科に行ってみたらすぐに足底筋膜炎だと診断されました。

病院でもそれなりに説明を受けたものの、何が原因なのかはわからないと言われたので自分でもいろいろ調べてみたところ、体の硬さが一因である可能性が高いことが分かりました。


体が硬いことは知っていましたが、それを改善しようということはまったく思ったことがありませんでした。
なのでいまさら体を柔らかくしたいといってもどうしたらよいのかわからなくて悩んだのですが、いろんな人に相談したり本を読んだりネットで調べたりした内容を総合すると「ストレッチをするのがいい」という結論に達しました。


で、まあじゃあ本でも買ってストレッチしてみようということでこんな本を買って毎日ストレッチをすることにしました。


硬い体が驚くほどやわらかくなるストレッチ

硬い体が驚くほどやわらかくなるストレッチ


最初はどれをどのくらいどうやるのがいいのかわからなかったのですが、自分の体で重点的に柔らかくしたい足(足首)と腰を重点的にやるようにしたところ、じょじょに可動領域が広がるのが分かるくらい効果が出てきて、さらに足の痛みも少しずつ和らいでいくのがわかりました。

ストレッチを始めたのが8月下旬でしたが、ストレッチを始めた当時は1km4分30秒ペースで10km走るのも無理だったのが10月中旬くらいには1km4分20秒ペースでハーフを走れるくらいまでに回復していました。足の痛みは完全に消えることはなかったものの、走り出せば痛みもおさまるようになっていて11月の大田原マラソンではフルを3時間25分で走るところまで足は持ち直しました。

このあたりになると怪我をする前よりもむしろ速くなったんじゃないかと思うのですが、このように回復したことに気を許したわたしはなんと大田原マラソンあたりを境にストレッチを止めてしまいました。別にストレッチをするのが嫌だったわけではないのですが、もう十分よくなっただろうって思っちゃったんですよね。

それからもとうぜん走ることは続けたし、そして記録もどんどんのびていきました。
足底筋膜炎は完治しませんでしたが、フルマラソン程度の距離であれば問題なく走れるくらいに回復していました。10kmもハーフも10マイルもかなり速く走れるようになっていました。ストレッチのことはすっかり忘れていました。

足の異変に気付いたのは2月下旬くらいだったと思います。
近年まれにみる大雪の影響で走れない日が続いていましたが、走力維持のためにも走らないわけにもいかないので雪の中を長距離走っていたのですが、ふと足が異様に曲がっていないことに気付いたのです。ふくらはぎはガチガチに硬くなっていてまるで棒のようになっていて、ふとももの前の部分も同じような状態になっていました。

うまく言えませんが、足の中に長くて硬い棒が一本埋め込まれているようなそんな状態になっていたのです。

ただ、その状態は5kmも走ればすぐに解消されてしまうために「寒いから硬くなっちゃったのかな」なんて思っていました。
実際、3月に出た大会では10kmは40分、ハーフは91分とそれなりのタイムで完走出来ていますし、違和感はあるものの何とか現状維持は出来ていたのでそれほど心配はしていませんでした。

そんな状態で3月、4月とそれまでと変わらず200kmくらい走っていたのですが、4月上旬の時点でもう現状維持は無理だと悟りました。
もう足が棒のようになってしまってまったく走れなくなっていました。本庄市クロスカントリーかすみがうらのフルマラソンも1km5分ペースで走るのが精いっぱいでした。

そして日に日に足の違和感は大きくなっていって、春日部でとどめがさされたわけですが、こうやって振り返ってみると昨年の大田原マラソンが終わったあとにストレッチを止めたことが敗因であることは間違いありません。ストレッチで体の硬さが治ったわけではなく、あくまで人並みの硬さに一時的に戻っただけであって続けなければ前と同じように硬くなって当然だったのです。


そんなわけでストレッチを止めたことをいまは心から後悔しているのですが、そんな反省もあって5月6日からストレッチを再開したところあらためて自分の体の硬さが尋常ではないということを思い知りました。

もともと硬いことは承知していたつもりでしたが、もしかしたら以前よりももっと硬くなっているんじゃないか?というくらいの硬さでした。とくに太もも前部やふくらはぎはひどくてびっくりしました。

そして今日でやっとストレッチを再開して2週間が経ったのですが、足の調子は少しずつよくなっています。
もちろん痛みはまだつよく残っているし、まだまだ15km以上走るのはしんどいのですが、それでも春日部に出たころに比べたらかなり足は軽くなっていて1km5分程度の速さであれば多少キツイアップダウンであっても楽しんで走ることができるようになりました。

まだまだ先は長いですが、これからは途中で止めることなくずっとストレッチを続けていこうと思います。
早く体が柔らかくなりたい!