最近読んだ本の感想(2014/4/18〜4/30)


2014年4月18日から30日までに読んだ本の感想をまとめます。

25. 2ch発言小町はてな、ヤフトピ ネット釣り師が人々をとりこにする手口はこんなに凄い

創作話を作り、読者の反応を楽しむ「ネット釣り師」たち。時には世論を動かすきっかけを作ってしまう彼らは、どういった手口で読者をダマし、そしてトリコにするのか。その鮮やかな手口の数々を、彼らの動向を15年間追ってきた人気ブロガーであるHagexが明らかにする。

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感想はもう書いちゃったのでリンクを張っておきます(こちら


26. 魔王

魔王 (講談社文庫)

魔王 (講談社文庫)

会社員の安藤は弟の潤也と二人で暮らしていた。自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、その能力を携えて、一人の男に近づいていった。五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

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伊坂作品の中でもとりわけ気に入っている作品。

最初に読んだときは終わり方があまりにあっけなくて拍子抜けしたことを思い出しますが、これに続く「モダンタイムス」を読んでみるとこの終わり方でよかったんだろうなと思ったりもして、二度目以降はまた違う印象を受けます。あと二回目にしてやっと千葉の正体がわかりました。


27. モダンタイムス(上)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

モダンタイムス(上) (講談社文庫)

恐妻家のシステムエンジニア渡辺拓海が請け負った仕事は、ある出会い系サイトの仕様変更だった。けれどもそのプログラムには不明な点が多く、発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

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28. モダンタイムス(下)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)

モダンタイムス(下) (講談社文庫)

5年前の惨事―播磨崎中学校銃乱射事件。奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?追手はすぐそこまで…大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには―問いかけと愉しさの詰まった傑作エンターテイメント。

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インターネットである言葉を検索するとひどい目に合う


まるで冗談のような話ですが、そんなことができる仕組みが組み込まれてしまった世界を描いた作品ですがおもしろかったです。インターネットでは匿名・実名論争がたびたび繰り広げられていますが、ここまでシステム化されてしまうことは誰ものぞまないだろうなあ...。


「合理的な判断」とか「合理的に考える」ことは正しいことだと言われてますし大抵のことに対してはわたしもそうだなと思うのですが、どんなことでも合理的かどうかだけを判断基準にするのはいかがなものかと思うんですよね。合理性を突き詰めていくと、結局は「誰が考えても誰がやっても同じ」ということにたどりついちゃっておもしろくなくなるし、だから個人的にはあまり合理的であるということにはこだわらないで生きたいなと思っています。

とは言え、集団の中で暮らしているとそれもなかなかむずかしかったりするんですけどね。