最近読んだ本の感想(2014/2/12〜2/28)


2月12日から2月28日まで読んだ本の感想まとめ。

12. 連続殺人鬼 カエル男

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

連続殺人鬼 カエル男 (宝島社文庫)

口にフックをかけられ、マンションの13階からぶら下げられた女性の全裸死体。傍らには子供が書いたような稚拙な犯行声明文。街を恐怖と混乱の渦に陥れる殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、街中はパニックに…。無秩序に猟奇的な殺人を続けるカエル男の目的とは?正体とは?警察は犯人をとめることができるのか。

http://www.amazon.co.jp/dp/4796680896

さいきんちょっとハマりかけている中山七里さんですが、その著書の中でも高評価を付ける人の多かったので読んでみましたが期待以上にすばらしいミステリーでした。読みながら結末をいくつか予想していたのですが、その想像の遥か斜め上をいく結末には言葉も出ませんでした。

おもしろかった!


13. ツナグ


ツナグ (新潮文庫)

ツナグ (新潮文庫)

一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。

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何となく読み返したくなったので2年ぶりに再読。
どのエピソードもすごく好きなのですが、「親友の心得」だけは何度読んでも言いようのない苦しさに胸がギュッと締め付けられます。若いときの行動には後悔がつきものですが、取り返しのつかないことをしてしまったあとに湧き上がってくる自己嫌悪と後悔の組み合わせは最強ですね...。

必要なこととは分かっていても、言いにくいことは言わずに済ませようとしてしまうことがありますが、でもそれってよくないことですよね。


この本を読むと、自分がふだんいかに真面目に生きていないのかを嫌というほど思い知らされます。