「ジャックと天空の巨人」見たよ


ある日、ひとりの青年が、そうとは知らずに人間界と恐るべき巨人界を隔てていた扉を開けてしまった! 何百年もの間、人間たちから遠ざけられていた巨人たちは、かつて自分たちが住んでいた地上を取り戻すために、再び人間界に足を踏み入れる。 主人公・ジャックは、王国のために、王国の人々のために、そしてプリンセスへの愛のために 命懸けの戦いに挑むことを決心するが、襲ってくる巨人は100人、迎え撃つのは、わずか300人の 人間。ジャックたちに打つ手はあるのか──。

『ジャックと天空の巨人』作品情報 | cinemacafe.net


シネプレックス水戸で2D字幕版を観てきました。

有名な童話「ジャックと豆の木」と「巨人退治のジャック」*1をベースにした作品でしたが、シンプルなストーリーと迫力ある映像がとてもマッチしたよい作品でした。とくに巨人たちは単に図体が大きくて腕力に優れているというだけではなく、機敏で知恵もはたらく知的生命体として描かれていてそのおそろしさがひじょうにうまく描かれていたことにいたく感心しました。


わたしの勝手なイメージなんですが、巨人って愚鈍だけど力持ちという印象があって、「つかまったら食べられちゃうんだけどおバカさんだしノロマだから簡単に逃げられそうな怖くない存在」だと思っていたのです。ところがどっこい(死語)、この作品における巨人たちはそういったわたしのイメージとはかけ離れていて、賢いわ、動きは機敏だわ、おまけに腕力も当然強いわと言うことなしの優れた生命体なのです。


とくにおどろかされたのは城攻めの際に見せた巨人たちの戦略的な攻めでして、これはたとえ腕力が同等だったとしても攻め落とされそうなくらいうまい攻め方だったのです。城に逃げ切ったところで「これでもうだいじょうぶ」...と息をつく暇もなく、そこから城が落とされそうになるという危機的な状況になるという意外な展開には心底おどろかされました。


また、そんなふうに巨人たちを想像以上に手ごわいキャラクターとして描くことで巨人たちとの戦いは最後の最後まで緊張感をもって描かれていてとても満足度が高かったですし、それを彩るストーリーもシンプルだけどテンポよく抑揚が付けられていて小気味よく感じられました。


そして、映画本編の話ではないけれど隣で見ていたおばちゃんがすごい楽しそうに「ヒョー」とか「キャー」と声を上げながら鑑賞していたのがとても印象的でした。あんなに喜びながら観てもらえたことを知ったら、つくった人たちもうれしいんじゃないかとつくってもいないわたしが思ったくらい興奮していて隣のわたしもテンションがグッとあがりました。


公式サイトはこちら

*1:こっちはWikipediaを読んで初めて知りました