言葉責めするよりもそもそもなにも言及しない方がいいんじゃないかな?というお話

わたしがネットで得ている情報の多くははてなブックマーク(以下はてブ)のホットエントリー経由で手に入れています。


はてブのホットエントリーや新着エントリーのRSSRSSリーダーに登録しておき、そのデータの中からタイトルで興味のあるものをピックアップしているというのが主なやり方です。こうやって情報をあつめると、時事ネタやふだん購読していないブログのおもしろエントリーも拾うことができてとても効率的だし重宝しています。

ところが、この方法にもひとつだけ弱点があります。
それは、自分の興味と一致しない(むしろ嫌いな)情報も流れてくるという点です。特定のブログを読みたくないのであれば、RSSの購読を止めるなりはてなアンテナから外せば済むことですが、はてブのホットエントリーは「多くのユーザーが興味をもった記事」という基準でのみ選ばれていますので、自分が興味が無いとか嫌いだという理由で情報が流れてくることを止めることは出来ません。


そのため、一定の読者がついてしまうと大嫌いなブログ、ニュースサイトの名前が視界から消えることはありませんし、そういったサイトを観ずに済ませることはなかなか難しくて、大嫌いなのにどうしても目にせざるを得ないということがままあります。


そんな好きじゃない系ブログの中でも最近とくに好きじゃないのがイケハヤ師でして(詳しくはググってください)、彼の文章を読んでいると船酔いしたみたいに気持ち悪くなります。仕事前に目にしてしまうと、途端に元気がなくなって帰りたくなります。


で、わたしはそんな彼の文章を目にして違和感をおぼえた時にはその内容についてツイートやはてブのコメントで非難していたのです。これはまだうまく言えないのですが、彼の文章を読むとそれについて自分なりになにか一言言いたくなるのです。


その主張はおかしい


この論理展開はおかしい


その行動・発言はどうなの?


そんなふうに一言指摘したくなるのです。
なにか言わずにはいられない。それはボクシングでノーガードで近寄られたらパンチを打ち込みたくなるのと似ていて、明らかにおかしいところがあるんだから指摘しなきゃ!って思っちゃうんですよね。そのくらいおかしい。


でも最近は「こういうなにか言わずにはいられない不快な人やものはあえて無視するのが一番いいんじゃないか」と思うようになりました。ここがおかしいとか、おかしい発言してるぷぎゃー!と構うのではなく、あえて無視してもう存在そのものを認めないくらいの方がいいんじゃないかと思うのです。

指摘した側の意図がどうであれそれについて言及してしまったらその時点で存在を認めてしまうことになるし、場合によってはその存在を拡散する一助となってしまうためです。こういうものについては「言及したら負け」だと肝に銘じるべきだと思っています。


だから昨日AKBの映画についての感想を書いたときに「ああ、書いちゃった」と落ち込んだし「書かなきゃよかった」と心の奥底から反省しました。


嫌いなモノには言及しない


人それぞれの事情があるからこそ、いろんなものには賛否があった方がよいと思いますが、本当に嫌いなモノについてはその嫌いなモノへの文句を書くのではなく、徹底して無視し続けるということも大事なんじゃないかなと思います。