「さよならドビュッシー」見たよ


ピアニストを目指す遥、16歳。両親や祖父、帰国子女の従姉妹などに囲まれた幸福な彼女の人生は、ある日突然終わりを迎える。祖父と従姉妹とともに火事に巻き込まれ、ただひとり生き残ったものの、全身の大怪我を負ってしまった。それでも彼女は逆境に負けずピアニストになることを固く誓い、コンクール優勝を目指して猛レッスンに励む。ところが、次々と起こる不可解な出来事に巻き込まれてしまれてしまい―─。

『さよならドビュッシー』作品情報 | cinemacafe.net


MOVIX宇都宮で観てきました。


音楽を扱ったお話もミステリーも大好きだし、さらに主演は橋本愛とわたしが愛してやまないもの揃いの作品でしたが、最後の最後まで楽しむことがむずかしい作品でした。作品を構成する要素はとてもよいのですがその構成要素の配置や見せ方が好きになれなくて、わたしはほとんど楽しむことができませんでした。


特に気になったのが橋本愛の演技からやる気がまったく感じられなかったところです。
彼女がやる気がないように見えるのが、演出なのかそれとも本当にやる気が無かったのか...なんてことをtwitterで書いたところ、こんな記事があることを教えていただきました。


撮影は昨年8月に行われ、橋本は心に深い傷を負いながら、ピアニストになる夢を追うヒロインという難役に取り組み「撮影中、結構ボロボロな人間性だったんですよ……。もし私がスタッフさんならきっと『こんな女優、イヤだ』と思ったはず。でもどうしても自分のことが好きになれなくて」と自己嫌悪に陥った現場を振り返った。

橋本愛、撮影中に自己嫌悪「米粒みたいな私、きっとイヤな女優だと…」 : 映画ニュース - 映画.com

ちょっとくわしいことはうかがい知れないのですが、あまりよくない状況だったことは読み取れますし、もしわたしが感じた違和感の原因がこれだとすればちょっと残念だなと思います。




『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品の映画化ということで、ミステリーとしてのおもしろさにも期待していましたがやや期待過剰だったのかオチにもそこに至るまでの見せ方にも物足りなさをおぼえました。あれだとおのずと謎に対する答えは提示されてしまっていて、ミステリーとして成り立たっていないような気がするんですよね。

映画はあまり気に入りませんでしたが小説はいちど読んでみたいなとは思いました。


とよくないことばかりを書いてしまったのですが、個人的にすごくうれしかったのは清塚信也さんが出ていたことです。



↑いちばん右の方です


清塚信也さんは、5年前に公開された「神童」という映画で松ケンのボディダブル*1を担当されていたのですが、その映画で聴いたピアノがあまりにステキだったのでしばらく清塚さんのことを追いかけていた時期がありました。

「神童」のサントラはいまでもたまに聴くくらい大好きなので、清塚さんご本人を観られたことも、スクリーンで実際に弾いている姿を拝見出来たこともとてもうれしかったです。清塚さんの演技はうまいとは言いませんが、キャラクターにマッチしていたのでその点についてはまったく不満は感じませんでした。


公式サイトはこちら

*1:この間、こういう言い方をすると教えていただいたのでさっそく使ってみます