1904年、チューリッヒのブルクヘルツリ病院に勤める29歳の精神科医・ユング(マイケル・ファスベンダー)は、精神分析学の大家・フロイト(ヴィゴ・モーテンセン)が提唱する“談話療法”に刺激され、新たな患者・ザビーナ(キーラ・ナイトレイ)にその斬新な治療法を実践する。間もなくユングはザビーナの幼少期の記憶をたどり、彼女が抱える性的トラウマの原因を突き止めることに成功。しかし医師と患者の一線を越えてしまった2人は、秘密の情事を重ねるようになり、ザビーナをめぐるユングの内なる葛藤はフロイトとの友情にも亀裂を生じさせていく…。
『危険なメソッド』作品情報 | cinemacafe.net
フォーラム那須塩原で観てきました。
ユングやフロイトといった著名な心理学者たちの日常というか姿を描いた作品でしたが、正直何がなんだかさっぱりわかりませんでした...。映画館が遠くてその移動疲れがあったのかも知れませんが、とにかくこの作品の主題がまったくつかめなくていったい何を言いたい作品なのか最後まで理解できませんでした。
ただし、メイクや衣装、そして背景となるセットがとてもよくできていて、登場人物や舞台がいかにも当時の時代然としていたのは非常にすばらしかったと思います。あとは狂気じみたしゃべり方でわたしを戦慄させたキーラ・ナイトレイの演技はたいへんよかったし、彼女がおっぱいをまる出しにしたり官能的な表情でスパンキング(ウィッピング?)に興じるシーンなど見どころとなるところがあったことは認めます。
ですが、ひとつの作品として全体を俯瞰して観ると、これをおもしろいとかよかったなとはまったく思えなかったし、むしろ「ここまで琴線に触れる部分のない作品はひさしく観ていなかったな...」と心底参ってしまいました。
昨年観た「ヴァージニア」並みにまったく合わない作品だったでござるよ...。
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