その昔、海賊がたくさんのお宝を隠したという伝説の山、ガパール山。謎のトレジャー・ハンター、ゾロンド・ロンより先にお宝を手に入れるため、山のふもとのガパパ村を訪れたゾロリとその子分・イシシとノシシだったが、村では子供たちの間で謎の伝染病“しましま病”が大流行していた! その病気を治すためには、ガパール山にある「パープルストーン」と「ぴっかりごけ」が必要なことを知ったゾロリはそのお宝をゲットし、子供の病気を治してみんなのヒーローになって村で出会った美少女・アリウスのハートもゲット! という野望を抱き、村で出会った仲間とともにいざ、ガパール山へと出発する!
『映画かいけつゾロリ だ・だ・だ・だいぼうけん!』作品情報 | cinemacafe.net
MOVIX宇都宮でハホ*1と観てきました。
わたしが子どもの頃からある「かいけつゾロリ」シリーズですが、実はこのシリーズはまったく読んだことがありません*2。本好きを自認していたのですが、ふざけた絵があまり好きになれなくて敬遠してました。
当時のことを思い出すと、どこで仕込まれたのか「本は挿絵なんていらないし文章だけでいい!」という活字原理主義的な思想に毒されていたように記憶しています。
あれから20年以上経過してあっという間に自分の子どもも小学生になってしまったわけですが、ハホも本を読むのが大好きでおそらく私が同じくらいの年だった頃よりもたくさん本を読んでいます。学校や市立の図書館に行って本を借りたりして読んでいるようでして、好き嫌いはあるもののわりと無節操にいろんな本を読んでいるみたいです。
そんな彼女がすごく好きな本がなんとこの「かいけつゾロリ」シリーズでして、去年くらいから家の中でも本を見かけることが増えていました。あまりによく見かけるので手に取ってぱらぱらと眺めることは何度かありましたが、ちゃんと読んだのはたしか昨年末のことでした。
ハホの冬休みの宿題で親子読書というのがありまして、これは親子で同じ本を読んで感想を書くという宿題だったのですがこれをやるために読んだのが初めてだったと記憶しています。「かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん」という本だったのですが、非現実的でありながらもスッとのめりこめるハードルの低い世界観+分かりやすい説明がとてもおもしろくてあっという間に読んでしまいました。

前編 かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん (38) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)
- 作者: 原ゆたか
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2005/12/01
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後編 かいけつゾロリのなぞのおたから大さくせん (39) (かいけつゾロリシリーズ ポプラ社の新・小さな童話)
- 作者: 原ゆたか
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2006/03/01
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自分が子どものときに読んでたらハマってただろろうなーと思いながら読んだことをおぼえています。
あれから一年が経ちましたがハホはいまだにゾロリが大好き!ということでしたので、せっかくの映画化を祝って二人で映画を観に行ってきました。
本作は前後編で物語が構成されているのですが、実はその2つの間にはもう1つの物語があることになっています。
ところが本編では時間の関係なのかその内容が省略されているのですが、その代わりに入場者プレゼントとして小冊子が配布されていてそれが中編となっているのです。つまりどういうことかというと↓こんな感じになります。
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- 事前に小冊子(中編)を読む → 映画を観ながら空白を補完できる
- 映画を観た後に小冊子(中編)を読む → 映画に想いを馳せながら空白を補完できる
たいへんおもしろい試みだと感心しましたし、原作ファンの長女はうれしそうに中編を読んでにやにやしていました。
話はすごくベタというかとても分かりやすい話なんですが、そのベタさもまた潔いというか深く考えずに楽しめるところが楽しい作品でした。最近は子ども向けアニメであってもいろいろと含みを持たせた内容になっていてその本意を考えてしまうことが多かったので、こういうストレートに楽しめる作品というのは観ていて気持ちがよかったです。
すごくおもしろかったので今度ハホに本を借りて読んでみようっと。
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