「Virginia/ヴァージニア」見たよ


ある小説家が訪れたのは、呪われた街。数日前に身元不明の少女が、胸に杭を打たれ殺されていた。小説家は謎の少女・V.[ヴィー]に誘われ、時にエドガー・アラン・ポーの幻影に導かれながら、現在と過去、2つの事件の真相を紐解いていく。その先に予想しえない結末が待ち受けているとも知らずに…。巨匠フランシス・F・コッポラ監督が呪われた街で起こった、現在と過去、2つの事件の真相を描くゴシック・ミステリー。

『Virginia/ヴァージニア』作品情報 | cinemacafe.net

シネ・リーブル梅田で観てきました。

エル・ファニングが出るというのでそれだけを楽しみに観に行くという、映画に対する期待値としてはこれ以上ないくらいに低い状態で観に行ったのですが、あまりの意味不明さに途中から脳が理解することを拒否し出すというたいへん悲惨な劇場鑑賞となりました。

意味が分からなくておもしろくない映画を観るなんて拷問ですよ...。

しかも唯一の心のオアシスであるはずのエルたんはあんまり出てこないし、出てきても全然かわいく映ってないしでいいとこなし過ぎて気絶しそうでした。


観終えてからあまりのわけわからなさに首をひねりながら帰途についたのですが、私の分かって無さを察したのか映画館から出てすぐに前を歩いていたおっちゃんが急に振り返って「何でもかんでも映画の中で説明し過ぎやな。これものすっごい単純な話やで。分かったやろ?」と話しかけてきました。

いやいや、全然分かんないし....と思いつつ、相手にするのはちょっとめんどくさそうだったので「はあ....」「そうなんですか?」と適当にあしらおうとしたのですが、単純な話やで!を何度も繰り返して一向に消える気配がありません。しょうがないので「全然わかんなかったです」と言ったら、「えー!!」と困ってるんだかうれしいんだかよくわからない笑顔のまま、どこかへ消えて行きました。


めんどくさ...。


こんなふうに映画の後に見知らぬ人に話しかけられたのは初めてでしたが、このおっさんは別におもしろくもないしどちらかというと不愉快な感じだったのでどうでもいいとして、この映画がほんと全然おもしろくなくてね...。何ていうか、いろんなことを前提として要求し過ぎてて、その前提に合致しない人にはまったく楽しめない作品だったのです。


もちろん、何かを存分に楽しむためにはある程度の前提条件ができてしまうのはしょうがないと思っていますし、こういうまったく理解できない作品があるのもしょうがないことは理解しています。分からなくて楽しめないのって、結局は理解できない人がよくないわけですからね。


でも、一事が万事「○○は知っておかないとダメ」とか「××を観て(読んで)おかないとダメ」という必要要素ばかり要求されるような作品がいい作品なのかというとそうじゃないと私は思うし、その点に関して言えば意図的に映画の間口を狭くした上に、おもしろくもないこの作品はいい作品じゃないよねと思うわけです。


知識がなくて映画を理解できなかったやつの逆ギレと言われたらそれまでですが、でもこの作品は本当におもしろくなかったです。


いっしょに見たりょんりょんさんとrinoさんと「なにこの作品...」とグチグチ文句を言いながら帰って楽しかったことだけが唯一の救いです(笑)



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