2035年の荒廃した日本を舞台に、「関ジャニ∞」のメンバー扮する“エイトレンジャー”が悪に立ち向かっていく姿を描く。
『エイトレンジャー』作品情報 | cinemacafe.net
(注意)
本エントリーにはネタバレを含む本作品ほぼすべての内容が記載されているので未見の方はご注意ください。ただ、最大のネタバレは一応していません。
あと、作品のことは1ミリもほめてないので本作品や出演者のファンの方は読まずにそっと閉じていただけるとありがたいです。荒れると嫌なので。
TOHOシネマズ宇都宮で観てきました。
予告を見た時点でこの映画がターゲットとしている層に私が入らないのはすぐにわかったので見るつもりはなかったのですが、あまりに誰も観に行っていなくて気になったので観に行ってきました*1。
まず映画としての感想ですが、あえてこんなことを言うのは野暮なのでしょうが映画単体としては特におもしろいと感じる部分はありませんでした。
財政が破綻してしまった近未来の日本を舞台とし、完全に民営化された警察があまりにあてにならないのでその代わりにヒーローが頑張るよ!という設定はおもしろいなと思うしこういうノリは割と好きだなと思うのですが....。でもおもしろいのはその設定だけで、そのよさを広げることもできなければ活かすこともできない抑揚に欠けるストーリーのおかげで話はまったくおもしろくありませんでした。
すぐに先の読めてしまう展開はまあしょうがないにしても、もうちょっと見せ方次第で楽しい作品になるんじゃないのかな?ともったいない気がしてならなかったんですよね。さらに画的にもこれといった見どころがあるわけでもなく、まるでバラエティのワンコーナーでやっているコントを観ているようなユルユルとしたやり取りでお茶を濁しっぱなしという印象が残りました。
もちろんファン向けだというのは分かりますが、せっかく設定がおもしろいのに特定のファン向けだということを言い訳にしておもしろくできるのを放棄しただけだと思うんですよね。そこがすごく残念でならなかったです。
ただ、そういう部分については観る前から予想していたのである意味想定内でしたのでだからダメというわけではありません。私くらいの年代にはたまらない舘ヒロシさまや、大好きなベッキーや蓮佛美沙子さん、そして「ちょんまげプリン」での好演がとても印象に残っている錦戸君が出演していてその活躍が観られたことはとてもよかったかなと。
想定していたよりは楽しめました。
ただ、この作品における最大の失敗は話が今回の映画だけでは完結しなかったというところでして、ここが一番の不満です。シリーズ化する予定があるのか、もしくはテレビや別のメディアで続けるつもりがあるのか分かりませんが、こういう中途半端な状態で終わらせたことにはとても憤りを感じます*2。
っていうかね、ヒーローと敵対しているテロ組織のボスがヒガシ(東山紀之)っていうのはまあいいとして、彼が特別出演ってどうなのよ...。特別出演だからどうって話ではないんですけど。
公式サイトはこちら