文学フリマに行ってきた話とちょっとだけBootlegの感想

ちょっと前の話になってしまいますが、先々週の日曜日(6日)に東京流通センターに行ってきました。

行った目的は文学フリマ(以下文フリ)という文学作品の展示即売会イベントに参加するためなのですが、このイベントは年2回開催されている定例のイベントでして昨年6月に蒲田で開催された時にも行ったことのあります(その時のエントリー)。

前回の参加もそうですが、もともと文フリに行こうと思ったきっかけは映画批評の同人誌である「ブートレグ」を買いたかったからでして今回もまったく同じ理由で再度足を運びました。


9時に宇都宮駅発の宇都宮線に乗って移動し、上野と浜松町で乗り継いで会場のある流通センター駅に着いたのは2時間半後の11時半。
前回参加した蒲田と違い、今回の会場は駅からほど近かったので迷うことなく移動出来たのですが、そこに油断が生まれたのかなぜか会場内で30分ほど迷うことに。迷うというか2Fがあるのを知らずに1Fをウロウロしてしまっただけなんですが、ところが1Fは1Fでこれまたかなりおもしろくて、いくつかのブースに引きこまれて話込んでしまいました。


そんなこんなで1Fを堪能したあとにやっと2Fへと移動し、2Fでブートレグのそばにいた小覇王さん(@susahadeth52623)と合流。昨年末にフーターズでお会いして以来なので約半年ぶりでしたが、とりあえず話もそこそこにブートレグを購入。今回は自分の分だけではなく頼まれた分もありましたので、買い逃すなんていう事態におちいらずに済んでよかったです。寝坊とか超しそうだったし。


さて。その後、小覇王さんと二人で1Fと2Fをプラプラと適当に徘徊しつつ、いくつか買い物もしながら会場内を散策しました。何ていうか、あらためていろんなブースがあるんだなと感心しつつ、売り子さんがかわいいところはやっぱり人気があるなとか、売ってる本もちゃんと製本しているものから適当にコピーしたようなのまでピンキリ過ぎるだろなんてつっこみながら楽しく見て回ったのでした。


その後再度2Fに移動し、やましなさん(@battamon_23)とじゅんさん(@JunTHR)とお会いしました。と言いつつ、実はネットも含めてお二人とは完全にファーストコンタクトでしたので、お得意の人見知りスキル全開でお届けしてしまいましたが、こんなふうに会ったことのない方と会う機会としてもこういうイベントは便利だなと思ったのでした。


そんなこんなで1時間ほどで欲しいモノすべてを手に入れたわたしは、そそくさと帰途につきました。
駅まで小覇王さんといっしょに移動し、そこからは来た道をそのまま戻って帰ったのでした。


本当は帰りがけに有楽町で降りて映画*1を観て帰ろうと思ってましたが、宇都宮方面の天気が悪いらしいということを聞いたので「帰れなくなる前にさっさと帰ろう作戦」に作戦変更。途中、古河あたりで豪雨に見舞われて電車が止まるというハプニングはあったものの3時間ほどの移動ののちにやっと帰宅したのでした。


そんなわけで今回で二回目の文フリでしたが、今回強く感じたのはあの場で自分たちの創作物を並べている人たちのことがとてもうらやましいということでした。自分の書いたものを形にして目の前の人に買ってもらう場に立つことにものすごいあこがれを抱いたのです。おもしろそうだなと。


わたしは創作物としての文章はいっさい書いたことは無いのですが、ぜひ出店する側としていつかあの場に参加したいなと思ったのでした。



おつかい分も含め、3冊購入。ブートレグは毎回装丁もすごくきれいに作っているのでとてもいいです。

ちなみに買ったブートレグは帰りの電車で全部読んじゃいましたので、ブートレグの感想をざっくり簡単にまとめます。

Bootlegの感想

今回のブートレグは全体的にすごく読みやすかったです。
ただ、それって文章がわかりやすいとかそういうことだけではなく、おそらく自分自身がいま一番知りたいと思ってたテーマと符合したからだからと思うわけです。たとえば一番最初のシネフィルに関する対談はすごくタイムリーというか、映画好きの中では蔑称のように使われている「シネフィル」について、そもそもシネフィルとはなんぞやというところに始まり、本来は悪い意味など込められていなかったシネフィルという言葉がなぜいまのように悪い文脈で使われるようになったのかと言う部分を掘り下げていくところは面白かったです。


一番おもしろかったのは真魚さんの「シャマラン絶対主義」でしてこれはすごくよかったです。
世間的な評価がどうとか関係なしに、自分が好きなものをはっきりと好きだと主張することや、それを感覚的なものだけではなくしっかりと言葉で語りつくしているところにいたく感激しました。


あとナマニクさんの「ゴアの飽食」は前回に続いて読むだけで心の折れそうな映画のオンパレードでしたので、10分の休憩をはさんで4回に分けて読む羽目に。エグイ映像だけでもつらいのに、それだけでは物足りなくなった人たちに向けて「犠牲者の力」が持ち込まれたという部分はなんかもう死んだ魚のような目になってしまいました。
いやもうなんかすごい世界だ...。
でもそんなふうに思いつつも、最後には紹介された映画を観たくなるのが不思議です。


と、全部について感想を書きたいのですが、明日は出張なのでとりあえずここまで。


(関連リンク)