「テルマエ・ロマエ」見たよ

古代ローマの設計技師(風呂限定)ルシウス(阿部寛)は、ある日仕事熱心のあまり現代日本の銭湯と古代ローマを行き来できるようになってしまう。同じく風呂を愛する平たい顔民族=日本人との出会いによって、世界の歴史が変わろうとしていた…。時空を越えた壮大な大冒険がいま、始まる!

『テルマエ・ロマエ』作品情報 | cinemacafe.net

MOVIX宇都宮で観てきました。

宇宙兄弟」と同じく原作は未読でしたが、ところどころに散りばめられたベタな笑いがとてもたのしい作品でした。史実をないがしろにしない程度にちゃんと描きつつもリアリティ度外視で話をこねくり回して笑いをまきちらかしており、場内からの笑いがたえないおもしろい作品でした。


本作がなぜこんなにおもしろいのかというと、それはもう考えるまでもなく阿部寛演じるルシウスのリアクション芸だと思うのです。ルシウスは、現代の日本では当たり前のように使われているさまざまなものの技術の高さにいちいちオーバーリアクションでおどろくのですが、そのさまがおかしいし、すごくうれしいんですよね。

で、なんでこんなにうれしく感じるんだろうとあらためて考えてみると、自分たちが普段何気なく使っているものをすごい!とおどろかれるのって、まるで自分たちが褒められているみたいに感じられてホクホクしちゃうんですよ。これって「日本すげー」みたいなタイトルの2chのまとめにが定期的に出てきて話題になる理由と根っこは同じで、要は自国文化を肯定してもらえる→自分自身を肯定してもらえていると感じているのかなと思います。


こんなことを書くと「それは単純過ぎるだろ...」と言われそうですが、でも生まれたときから当たり前のようにあったもののすごさというのは中にいる人にはなかなか見えにくいわけで、そこをあらためてすごいと言われると「なるほどたしかにすごいかも」と思う機会をもつきっかけにもなるわけでそういう意味では現代日本のよさを再確認できる作品だったようにも思えます。


で、見終わった後に本屋で1巻の序盤だけが読める小冊子が置いてあったので読んでみて初めて知ったのですが、原作には上戸彩の役に対応する人が出ていないんですね。となると、映画ではなぜあんなふうになったんだろう...と不思議に思ったりもしたのですが、劇中で観た湯上りの上戸彩のつるつるお肌のタマゴ顔がこれまたものすごくかわいらしかったので、スクリーンであれが観られただけでも出てくれた価値があったと思うし、そう思ったらなんかもう細かいことはどうでもいい気がしてきました。



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