「ルパン三世 カリオストロの城」見たよ

ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

ルパン三世「カリオストロの城」 [Blu-ray]

世界的な怪盗ルパン三世と相棒の次元大介は、モナコの国営カジノ大金庫から売上金を盗み出すことに成功し、追っ手をかわして車で逃走していた。車内で札束に埋もれた二人は浮かれていたが、ふと盗んだ札束に目を落としたルパンは、それが「ゴート札」と呼ばれる、史上最も精巧な出来を誇る幻の偽札であることに気づく。

ルパン三世 カリオストロの城 - Wikipedia


早稲田松竹で観てきました。


小学生のころに友だちの家でビデオで観て以来、もう何度観たのか覚えていないくらい観た作品ですが、このたび初めて映画館で鑑賞してきました。大きな画面で大迫力!とか爆音で観て大興奮!という作品ではないのですが、この映画が好きな人たちと同じ場所で楽しい時間を共有しているという状況はすごくうれしくてとてもいい時間を過ごせました。


この作品がおもしろいという点については、さほど異論はないかと思いますのでそれ前提で書きますが、そもそも何でそれほどまでにおもしろいと感じるのか?ということを考えたことがあります。キャラクターが魅力的だとか、世界観がいいとかいろいろと思いついたのですが一番の理由は「出会うはずのなかった者同士の出会い」を描いているところにあるという結論に達したことがあります。


本来は交わるはずのない場所に位置する世界同士が、どこかでわずかに交じり合ってしまったために出会うことが出来なかった者同士が出会い、惹かれあい、そして最後には本来の世界にそれぞれが戻っていくという枠組みにわたしは強烈に惹きつけられるのです。そしてそれは特に宮崎駿監督の描く作品によく観られるフレームワークでして、特にわたしが好きな「トトロ」や「千と千尋の神隠し」はご飯を三食抜いてでも観たいくらい大好きです。


ちなみにまたもや話がちょっとずれるのですが、異世界との交流を描きつつ唯一最後に互いの世界に戻らずに終わったのがポニョでして、これもまた大好きな作品の一つです。最後はソウスケとポニョがあちらの世界(あの世?)でいっしょになるという終わり方には心底震えました。あれはすごい!


と余談に力が入ってしまいましたが、上でも書いたとおり本作もまた「本来会うはずのなかった二人が出会い、惹かれあうけど別れる」というお話でして、ルパンとクラリスがその二人の役割を果たしています。

あんまり真面目に感想書くとウルウルきちゃうんで止めておきますが、北の塔に忍び込んだところや結婚式でルパンが串刺しにされるところなんかもう二人の仲睦まじさというか互いへの気持ちの表れ方がとても自然でかわいらしくて、なんか泣きそうになっちゃうんですよね。


この作品を劇場で観ることができて本当にうれしかったです。
観終えた時に隣の人に握手を求めたいくらい興奮してました(笑)