毎日ブログを書くのっていいことばかりじゃないというお話

先日お昼ご飯を食べながらネットをタラタラ徘徊していたらおもしろいエントリーを見つけました。

ブログを利用して、ネット・ソーシャルメディア上でセルフブランディングをかけようと思ったら、基本は毎日更新をお勧めします。始めるには、新年を迎えて、気分一新してモチベーションが高い、今の時期がベストです。

これからブログを頑張ろうと思う人へ。まずは三ヶ月毎日書く。話はそれからだ。

多くの人にブログを読んでもらうためには毎日更新するのがいいよ!というお話でして、細かいところはさておいてこの意見にはすごく同意します。わたしも毎日細々と更新を続けて今日で1523日になりましたが、たしかに書き続けることでアクセス数は増えますし、定期的に読んでもらえるようになります。

だから、いろんな人に読んでもらうためには毎日更新するというのは間違っていないと実践しているわたしも思うのですが、一方で毎日更新することっていいことばかりじゃないと思ったりもするわけです。


その理由というか、そう思う根拠についてつらつらと書きならべてみようかと思います。

底の浅さを露呈する

これはブログに限ったことではないんですが、たくさんの意見をアウトプットするとどうなるのかというとその人の人間としての器というか等身大の大きさが明確になります。嫌な言い方をすると底の浅い部分を露呈しちゃうことになるのです。

例として芸能人や著名人を見るとよくわかるのですが、ブログやtwitterで変なことを書いて株を落とした人というのは結構少なくないです。がっかり発言を連発したり、偏見丸出しのことを書いてしまって「あいつあんな程度なのかよ」と思われたりするんですね。


上でも書いたとおり、毎日毎日アウトプットを続けるとよくも悪くもその人の等身大の大きさがくっきりと見えてきます。たとえ隠したつもりでも隠しきれるものではなく、それはもう自ずと見えてきてしまうものなのです。

ただ、これは等身大の自分を知ってもらうという意味ではよいことであって決して悪いことでも無いのですが、それまでに相手が思い描いていた人物像と、その人のアウトプットから見えてくる等身大の姿の差異がかけ離れているとものすごくがっかりされるということを覚悟しなければならないと言いたいのです。


ちなみに、ここのような零細ブログでも「そんなことも知らないとは思いませんでした(笑)」とか「ちょっとがっかりしました」なんてコメントでがっかりを表明されたことがありまして、「おれ、いますげーがっかりされてる!」とすごくハートブレイクしたりするわけですよ。次の日には忘れてるけど。


「別に自分はどこでも等身大の自分をさらけだしている」という人もいるかも知れませんが、そう思っている人ほど意外なくらい自分が対外的な姿を見せようとしていたことを思い知らされることもあるでしょうし、毎日アウトプットすることで底の浅さを見咎められて他人からがっかりを表明されると地味にダメージを受けることを知っておいて欲しいなと思います。

文章が薄くなる

毎日、毎日なにかしら書くと、内容がどうしても薄くなりがちです。
というか、書きながらこのエントリーがその最たる例であることに気付いてちょっと恥ずかしいのですが、そこは鈍感力で気づかないふりをすることにします。

経験上、人間が一定期間にアウトプットできる総量というのはおおよそ決まっていると思います。ですので、1日1回更新するよりも2日に1回更新した方が内容の濃いものをアウトプットできるとわたしは感じています。
伝わるかどうか分かりませんが、自慰も毎日するより一日おきにした方が濃いのが出るらしいですが、わたしはそんなイメージをもっています(てきとう)。


とにかくアウトプットするという書く力というか地力を身に付けることも大事なのですが、自分が書きたいと感じたことをひたすら書いて読んでもらうことで気持ちよくなるという経験をすることの方が大事かなと思っています。

手段の目的化

毎日書こうと思い立つ当初は「たくさんの人に読んでもらいたいので毎日書く」とか「文章を書くことに慣れたいので毎日書く」という感じで、書き続けることは目的ではなく手段であることがほとんどです。
ところが、一度何かをはじめて続けだすと、それがいつしか手段ではなく目的になってしまうことが多々ありまして、そうなると続けることが最優先となってしまうのです。そうなると結構苦しいというか、どうでもいいことを書きだしたり、twitterのツイートのまとめだけを投稿するとかしだしたりして当初の目的度外視で書くことに固執するような状況になってしまうわけです。

もちろんどうでもいいことを無理やり書いたり、twitterのまとめの投稿が悪いというわけではないんですよ。
ただ、当初掲げた目的ではなく達成するための手段に固執してしまうことは無駄だし、そんなことしなくていいんだよっていうことです。


ちなみに、わたしの場合は「何かを毎日続けてみたい!」と思い立ってブログを毎日書くことにしたというのが始まりですのでそもそもが続けることが目的なのです。そして止め時を見誤っているのがいまの状況です(笑)



と、ここまで3つの理由・根拠をあげてみました。

そもそも、昔と違っていまは検索が非常に強力なツールとして使われているので、別に宣伝も何もしなくても書けばそれなりに検索エンジンからのアクセスは必ずあります。だから「多くの人」ということにこだわらなければ、別に読んでもらうために毎日更新なんかしなくてもだいじょうぶだと思います。

そして文章を書くプロともなればまた違うのでしょうが、これからアウトプットをしていこうという人にとって、セルフブランディングという意味では量よりも質を高めた方がいい場合もあると思うし、なにも考えずに数をうつとあとで困るかも知れないよという警句は発しておきたいと思います(おしまい)


(関連リンク)