「インモータルズ　神々の戦い」見たよ - 子持ちししゃもといっしょ

インモータルズとは、不死の存在、ギリシア神話に登場する神々のこと。その頂点に君臨し、人類の平和と繁栄を願ってきたオリンポスの主神ゼウス（ルーク・エヴァンス）は、世界を支配しようとギリシアを滅ぼしたハイペリオン（ミッキー・ローク）の蛮行を食い止めるべく、自らの手で鍛え上げた真の勇者の資質を持つ人間テセウス（ヘンリー・カヴィル）を選んだ。自らの使命を知った彼は、仲間と共にハイペリオンの強大な軍隊に立ち向かう。しかしハイペリオンは地底に封印された闇の神、タイタン族を復活させ、戦いは壮絶なものに。果たして、このバトルを征するのは誰なのか!?
『インモータルズ神々の戦い』作品情報 | cinemacafe.net

(注意)
ネタバレというほどのものではないと思いますが、内容にふれている部分もあるので観る前に知りたくない人は読まないでください。

TOHOシネマズ宇都宮にて。

劇場やテレビで流れていた予告映像があまりにかっこよくてわたし好みだったので期待して観に行ってきました。
にんげんたちの争いが神様たちの大ゲンカにまで発展しておおさわぎというお話。

まず一番期待していた映像、とりわけアクションシークエンスについては予告映像のとおりたいへんすばらしくて興奮しました。スローモーションを巧みに取り入れることで、複数の敵をきれいにさばいていく映像がかっこよくてかなりテンションがあがりました。とくにアテナが足を取ってひっくり返した相手を踏みつけるシーンなんかもう別の意味で興奮しちゃいますよね！

ただ、そういった目を見張るようなアクションシーンは異様に少なくて、そもそもあんな映像を楽しみに観に行った身としては少々物足りなさをおぼえてしまいました。たしかに物語的にはあまり神様ばかり活躍させるのもアレだと思いますが、でももうちょっとサービスしてくれてもいいよねと思ってしまいました。

あともうひとつ見た目について不満な点というか、この作品に出てくる神様たちって全体的になんかおかしいんですよね。神様のコスチュームや神様たちのいる場所のセットが安っぽいせいなんじゃないかと思っていますが、友だちの結婚式の出し物でやってるようなそんなチープさがただよっていてなんとなくいたたまれなくなってしまいました。

チープだといくら真面目に話していてもどこかコントっぽくみえてしまってなんだか笑えちゃうんですよ。
もうちょっと世俗に住むわれわれとは違う雰囲気を漂わせつつ、神様らしいところをみせつけて欲しかったです。

むしろ普通の人間であるはずのハイペリオンの方がよほどかっこいい衣装でして、コクワガタと食虫植物を足したようなヘルメットはこれまた安っぽいながらもすごく魅力的でしてぜひわがやにもひとつほしいと思いました。あのセンスはすごい！

ただ、あれをかぶった姿がかっこよく見えるのはミッキー・ロークがかっこいいからなんですけどね！

次にストーリーについてですが、正直にいってほめるところがないくらい微妙でした(笑)
いきあたりばったりで説得力に欠ける展開にはちょっとがっかりしたし、とにかく不満だったのがゼウスの傲慢さ！
そりゃゼウスは一番偉くてつよい神なんですから好き放題しちゃうのもしょうがないんでしょうけれど、なんかもう全部ひどいんですよ。ゼウス超ひどい。

自分はテセウスが幼いころから散々を手助けしてたくせに、他の神々が「人間助けたい」と言い出した途端に「人間を助けたらお前ら殺す！」とかわけわかんないじゃないですか。どんだけ自分だけ特別扱いなんだよ...。

さらにこの「人間を助けたら殺す」っていうのも言葉のあやかなとか思ってたら、テセウスたちを助けようと駆けつけたアテナとアレスのうち、なぜかアレスだけは人間を助けた罰で本当に殺してしまうのです。

(；・`д・´)　ナ、ナンダッテー !!　(`・д´・ (`・д´・；)

アレスとアテナ二人で悪いことしたのに、怒られた*1のはアレスだけでアテナは無罪放免って意味わかんねーよ。息子は許さずに娘は許すというゼウスのだらしなさには腹が立ってしまって、許されるならグーで殴りたいレベルでイライラさせられました。