2週間の休暇で、父と暮らす家に帰郷した若き軍人・ジョン(チャニング・テイタム)はある日、海に落ちたバッグを拾ったことがきっかけで、その地を訪れていた大学生・サヴァナ(アマンダ・セイフライド)と知り合う。やがて強く愛し合う2人だったが、サヴァナは大学へ、ジョンは任地へと戻らなければならなかった。2人は手紙でのやり取りを続けるが、9.11事件によりジョンが服務期間の延長を決めたことから、彼らの関係はすれ違い始める。そんな折、ジョンはサヴァナがほかの男性と野結婚を決めたことを知り、落胆する。だが、彼女が結婚を決めたのには訳があった…。
『親愛なるきみへ』作品情報 | cinemacafe.net
(注意)
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TOHOシネマズ宇都宮にて。
ファーストネームが"セイフリッド"なのか、それとも"セイフライド"なのかがいまいちはっきりしなくて議論を呼んでいる*1アマンダ・セイフライドですが、今年は主演作品が多く公開されていてファンとしては大変喜ばしい限りです。唯一クロエだけを見逃しているのでこれはなんとなかフォローしたいところですが、とりあえずアマンダファンとしては今年は大変満足のいく映画ライフを送っていると胸を張って言えます。
さて。
本作は小さな町で出会った二人が恋に落ちるけれど、時代が二人を引き裂いていくというとてもスタンダードなラブストーリーですが、10年前の9.11をストーリーに取り込むことでいまというこの時代の空気をちゃんと取り込んでいるところがとてもいいなと感じました。現代っぽさを言葉だけでなくストーリーやシチュエーションに組み込むことで、いまわたしたちが生きているこの現代で起こっていることなのだと意識できる画になっていたのはすごくよかったです。
あと、離れて暮らすことになった恋人同士のもどかしさっていうんですか?
早く会いたいのに時間がなかなか経ってくれないことのもどかしい気持ちや、早く会う日になって欲しいっていう待ち遠しさの表現が本当にうまかったなと。お互いが手紙を交換しあうそのやり取りだけで、長期間離れ離れになっていることやジョンとサヴァナが感じているであろうその時間の長さが伝わりやすく表現されていてその表現の巧みさには感心しました。
映像は期待どおりとても美しかったし、アマンダはかわいかったし、アマンダは超かわいかったし*2、満足度の高い作品だったことは間違いありません。
ただわたしはこの作品のラストというか、サヴァナがジョンに別れを告げた理由が心底気に食わなくてもうものすごく腹が立ってしまいました。そりゃ切ないラブストーリーなんですから愛する二人を引き裂く壁は大きく理不尽であればなおいいのは間違いありませんが、でもサヴァナがとった行為をわたしは支持できないんですよ。
あとはそんなサヴァナに対してジョンが取った行動も同じく腹が立つというかおまえそれでいいの?と。
いや、たぶんこれでいいのはわかってるんですよ。
だって全米がこれ観て泣いたわけですからきっとこれでいいんだろうと思うのです。これに感動できないわたしは利己的なんだろうなと思うけれど、でもわたしはサヴァナの行動が正しかったとは1mmも思わないし納得できないというだけです。
アマンダのかわいさが+100点でラスト以外のシーンの良さも+100点。で、ラストシーンの納得のいかなさで-10000点なので作品としての評価は-99800点なのですが、でも印象的な映像やキュンキュンさせられる脚本・演出がすてきないい作品でした(一部のぞく)。
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