「働く女」読んだよ

働く女 (集英社文庫)

働く女 (集英社文庫)

おやじ上司にいじわる局、女の外には敵ばかり!?働く女たちを全角度から描く活力源小説集。

http://www.amazon.co.jp/dp/4087744442

付き合いたての頃なのか、それとも結婚してからの事なのか覚えていませんが、よくマコ*1とのケンカの原因になっていたのが「話にオチをつけるかどうか」ということでした。


わたしは誰かに何かを話すときは最後にオチをつけるのが当たり前だと思っていました。ここでいうオチと言うのは別に面白くなくてもよいので、とにかく結末をはっきりさせるためのものでして、そういうのが無ければ聞いている方だっておもしろくないだろうと思っていたのです。ところがマコはというと話したいだけでオチなんかあるわけないとかいうもんですから、「おいおい話したいことまとめてから言えよ」と意見は対立して、険悪な雰囲気になることもしばしばでした。


結局、何事にもオチを求めるなというマコの主張が正しいと認めたわたしは、以降反省してオチを求めることは極力控えるようにしています。たまに「オチは?」っていっちゃうけど(笑)


さて。本作を読んでわたしはとてもイライラしたのですが、その理由はまさにオチがないことに対する怒りです。
「女性が社会で働くことがいかに大変なのかそれを徹底的に伝えてやる!」という意気込みはすごくわかるのですが、内容は煽り気味で読むのも疲れるし、挙句、内容にはまったくオチがなくて結末まで読み終えた時には徒労感しか残りませんでした。
いくつかおもしろい話もあったのですが、結局最後にイライラすることになるのは目に見えていたので途中から読むのが嫌になってしまいました。


作品の良し悪しではなく、徹底的にわたしに合わない作品でした。

*1: